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4点目は、中途採用の募集にはすべての企業で書類審査がありますが、その際に過去に在籍した企業一社当たりの社歴はなるべく長くしておくほうが無難だということです。採用する担当部門の人が書類審査の権限をすべて背負っているような場合は、過去の仕事の中身を重視します。しかし、人事部門が見る場合には、短い社歴ばかりの人をわざわざ通すような説明材料が見いだせないために落とすことはよくあります。
5点目としては、職位やポジションを上げたいのであれば、社内のほうが上げやすいことがあります。もちろんポジションを上げるだけであれば、転職するほうが頻繁に機会を探せるので早いかもしれません。ただし、今よりも会社のグレードをダウンしなければならないケースがほとんどです。わかりやすく言えば、大手で係長だった人は課長として中堅に転職しようとすれば、見つかりやすいでしょう。中堅から小規模会社でも同様です。
ただし、業界内での順位が明確な業界ほど、いまいる会社から順位の低い会社に行くことは、社長や役員になるのであれば別として、一般社員でいるうちは満足度は高くならないように感じます。ハコ(会社)の中での地位にこだわっても、ハコ同士の勝負で負けてしまえば、「あの人は結局、大手にいたから結果が出せていたってことなんじゃないのか?」と、部下からの冷ややかな目で見られるようなこともあります。
今回は、転職が頭をよぎったときに、まず社内で機会を探せないかを考える重要性について述べてきました。そのまま今の会社に残ることになったときに、改めていろいろと考えることで、いつもの光景がまた違って見えることもあります。
次回は、社内外で仕事を広げる・得ることについて述べていきたいと思います。
(文=中沢光昭/経営コンサルタント)
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