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これは、「この店の売りは、激安ではない。100円均一の商品は、もう不要だ」という意思表示なのかもしれない。そして、同店が仕掛けたワンランク上級のライフスタイルの提案は、来店客の生活と心を豊かにしているように見える。ある意味で、デフレスパイラルからの脱却といえるのかもしれない。
店を後にすると、近くに完成した大型高層マンションのポスターを発見した。この春、この街に子育て世代のファミリーが約620世帯も流れ込んでくるという。同店のオープンは、この人口増加を見越してのものだったのか、と腑に落ちた。
現在のところ、総合スーパー(GMS)業界は不振続きで、大規模な方針転換が求められている。業界2位のセブン&アイ・ホールディングスは、20年までにイトーヨーカドーの40店舗を閉鎖する予定だ。その中で、業界最大手のイオンは、既存店の大幅な改装で業績回復を図る見込みだという。
オープンして約5カ月。子育て世代や高齢者が午前中から押し寄せるという結果を見ると、上々の滑り出しといっていいだろう。今後のイオンスタイル、ひいてはGMS業界全体の動きに注目したい。
(文=編集部)
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