消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
迫られる二者択一
こうした大事な時期にトヨタにとって重要な顧客であるタクシー事業者との関係悪化はなんとしても避けたい。そこで全国のタクシー事業者の首脳が集まる場で「誤解」と説いて回った。
ただ、タクシー事業者からは「協業は海外だけといっても、海外の同業者を苦しめるのに手を貸す自動車メーカーに好感を持てるはずがない」(業界筋)と批判する声もある。しかも、トヨタは国内で強い影響力を持つだけに、規制緩和で配車サービスが本格的に解禁となれば、トヨタが「後ろで糸をひいた」と思われるのは確実だ。
米GM(ゼネラルモーターズ)や独フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラーなど、世界の大手自動車メーカーが相次いで配車サービス会社と提携している。自動車メーカーとしても配車サービスなどの新サービスは無視できないほど、存在感が増しており、今後も市場の成長が見込まれるためだ。実際、トヨタとウーバーの提携は、「規制に守られたタクシー業界」対「新興の配車サービス・自動車メーカー」の構図とされる。
次世代タクシーを視野に国内のタクシー業者との融和か、それとも市場の急成長が見込まれる新サービスに肩入れして新しいビジネスを展開するのか、トヨタが二者択一を迫られる日は遠くない。
(文=河村靖史/ジャーナリスト)
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.11.21 18:05
2024.11.21 18:00
2024.11.20 22:21
2024.11.20 20:41