コンビニエンスストアのローソンで利用できる「Pontaカード」。会計でポイントが貯まり、貯めたポイントで買い物ができるというお得なカードだ。支払いの際に店員から「Pontaカードはお持ちですか?」と聞かれたことのある消費者も多いだろう。もはや聞き慣れた言葉だが、こんなこともあるようだ。30代男性は語る。
「私は都内のあるローソン店舗を毎日のように訪れるのですが、店員さんが明らかに私の顔を覚えているにもかかわらず、毎回Pontaカードを使わないのを知っていながら『Pontaカードは大丈夫ですか?』と聞いてくるのです。これには違和感を感じずにはいられません」
そもそも、店員が客にポイントカードの有無を尋ねるのには2つの理由がある。1つは、客がカードを出し忘れてしまうことを防ぎ、損をさせない配慮。もう1つは、まだ持っていない客にカードをつくるよう勧誘する目的だ。そのため、もともとカードをつくる気がない消費者にとっては、会計のたびにおなじ質問をされること自体が鬱陶しいと感じることもあるだろう。
前述した都内店舗の店員は、毎回「Pontaカードは大丈夫ですか?」という尋ね方をする。しかも客がレジに商品を置いた瞬間、「いらっしゃいませ」に続けて聞いてくるのだという。
もしPontaカードを所有していた場合、その店員が「お持ちですか?」と聞いてくれれば「はい」と答えて出すだけで済むのに、「大丈夫ですか?」の問い掛けに対して「はい」と答えると意味合いが変わる気がする。
この場合は「いいえ」と答えるのも妥当ではなさそうで、結果的に「いや、持ってます」と返事をしなければならない。客の出し忘れを確認するタイミングならまだわかるし、それならば「あ、すみません。持ってます」と返すのも当然だろう。しかし、初めから「大丈夫ですか?」と聞いてくるので、「いやいや、持ってますよ……」という気持ちにさせられる。
理不尽な客にも責任?
そもそも「Pontaカードは大丈夫ですか?」は、日本語として不自然ではないだろうか? この言い回しに対する捉え方は、世代によっても違うようだ。