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電通、社員を死に追いやる恐怖の「責任三カ条」…「十を誤るごとき者は削除せらるべき」

文=編集部
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「責任三カ条」はパワハラを生みかねない

 この電通の「責任三カ条」について、佐々木氏は以下のような見解を示す。

「こうした精神的な『教え』は、社員によって受け止め方が違うと思いますが、『会社が社員をどう扱っているか』という姿勢を表すものとしては参考になります。そうした観点で見ると、会社が場合によっては労働者を『ガン』とみなしたり、『削除』すべきと考えたりしていることを明示しているのですから、とんでもない内容だと思います。

 いうまでもなく労働者は人間であり、それぞれに生活があります。しかし、むしろ、そうした観点を捨てなければならないかのような誤解さえ与えかねない内容となっています。勇ましく書くことで労働者を鼓舞するつもりなのかもしれませんが、こうした会社側のメッセージが上司から部下へのパワハラを生むことも考えられ、危険性を持っている内容だと思います」

 今回、電通広報部には「責任三カ条」の存在や手帳への掲載が中止された経緯についても問い合わせたが、それに対する回答はなかった。

 長時間労働の防止策として、22時~翌5時までの全館消灯が義務づけられた電通。一連の問題を受けて、新年恒例の「電通年賀会」を中止することも発表されたが、真の解決を見る日は来るのだろうか。
(文=編集部)

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