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「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

吉野家、めっちゃ牛肉に味が染み込んだ状態&タイミングで食べる方法を聞いてみた

文=酒平民 林 賢一/ライター
吉野家、めっちゃ牛肉に味が染み込んだ状態&タイミングで食べる方法を聞いてみたの画像1吉野家の牛丼(撮影=編集部)

 この連載企画『「だから直接聞いてみた」 for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は脚本家の林賢一氏が、吉野家牛丼に関する謎に迫ります。

【ご回答いただいた企業】
吉野家お客様相談室

 牛丼を初めて食べたのはいつだろう。おそらく中学生、高校生の時は食べていない。大学生になって、安い昼飯として食べ始めたのが最初ではないだろうか。それ以来、約20年にもわたって食べ続けている。

 そう考えると、ずっと味の変わらない吉野家は驚異的である。メニューは増えているものの、基本的には牛丼のあの味を求め、お客さんが来店し続けている。

「味が変わらない」と記したが、長年通っている身からすると、正確には微妙に味が違うときがある。それは、肉を煮込んでいる時間に関係している。

 鍋に肉を入れた直後では味が薄く、煮込んでいれば濃いという当たり前の話が当然、吉野家でも起きる。それゆえ、状況によって本当に微妙ではあるが味が違う。個人的には濃い味が好きなので、注文する度に「濃くあってくれ!」と心の中で願ってはいるのだが、こればかりはどうしようもない。

 奇跡的に濃すぎる牛丼がでてきたときの歓びは筆舌に尽くしがたい。逆に、薄いときはガッカリしてしまうのだが、文句を言うわけにもいかない。だが、無理を承知でこう思う。「なんとかならんか」と。

牛肉に味が染み込んだタイミングを知る方法はある?

 そこで、吉野家お客様相談室に直接聞いてみた。

「牛丼の肉に味が染みこんでいる時といない時があるのはどうしようもないのでしょうか」

担当者 煮上がりが不完全なときに、肉に味が染みていないのだと思います。

――行くタイミングによって、味の濃さは多少違いますね。

担当者 そうですね。煮上がってから商品を提供するまでに時間が経過しますと、逆に味が付きすぎたり、煮崩れを起こしたり、といった現象も見られるかと思います。

――自分としては、濃い味が好きなのですが、あまり濃すぎると廃棄の対象になるのでしょうか。

担当者 そうですね。ただ、通常のマニュアル通りの味付けができていれば、長く煮ても必要以上に味が染みるということはありません。

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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