タクシーが危ない?ウトウト運転で0時以降に死亡事故増、1日20時間運転で平衡感覚失う例も


 もちろん、事故の際に救急車と警察を呼ぶのはドライバーの義務である。それでなくても、こちらのフロントガラスは、いわゆる“クモの巣”状態になっていたのだが。

 そのとき、私は制限速度30kmの優先道路を走っていた。警察の現場検証では、速度は35km出ていたそうだ。急ブレーキで事故を回避できたのかもしれないが、初めての場所なので方向がわからず、交差点の手前でカーナビを見てしまっていた。時間にして数秒、見通しの悪い交差点で徐行義務を怠ってしまったのだ。雨が降っていたこともあり、相手の女性は一刻でも早く家に帰ろうとノーブレーキで、私もブレーキが間に合わなかった。

 幸いにも、相手が軽いかすり傷で済んだのは、22歳と若かったからかもしれない。保険会社の査定では、私の過失は6割だったが、この事故によってさまざまな教訓を学んだ。交差点で再三の注意を払うのは当然として、スピードを出さずに休憩を十分にとることにした。そして、むやみに水揚げ(1日の売り上げ)を追うのを止めてからは、幸いにも事故とは無縁である。

 明日も乗務だが、出庫のたびに私は「今日も無事故で行くぞ」と自分に言い聞かせている。
(文=後藤豊/フリーライター)

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