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野村絢氏がデビュー戦を飾る
アコーディア側は奇策に打って出た。14年8月、保有するゴルフ場の7割に当たる90カ所をシンガポールのファンドに売却し、1117億円以上の資金を手にした。その資金で450億円以上の自社株をTOBで買い入れた。
ゴルフ場の売却で資産を切り離したため、本体には優良資産がなくなった。PGMの敵対的買収を撃退する焦土作戦だった。同時にゴルフ場の売却で得たカネで、レノから要求されていた自社株買いの原資を手入れた。一石二鳥の奇策だったことになる。
レノら旧村上ファンドはアコーディアの自社株買いに応募し、296億円の現金を得た。この結果、保有比率は34.62%から15.1%に低下した。
そして今回、買い増した分を合わせた22.78%全株について、MBKのTOBに応じて194億円を手にした。合わせて490億円をゲットしたことになるが、これまでに投じた金額は380億円程度とみられているため、アコーディア株のマネーゲームでは110億円程度の利益を叩き出した計算になる。
旧村上ファンドの後継者である野村絢氏は、デビュー戦を勝利で飾ったことになる。
(文=編集部)
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