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1月23日付で辞任した石井直社長は1月4日の年頭の挨拶で「われわれに内在する課題から生じたものであることを真摯に反省し、改めるべきところは抜本的に改めなければならない」と訴えた。
16年12月、電通入社3年目のある女性社員は、こう言い放った。
「できない女(高橋まつりさんのこと)が自殺したので、とても迷惑している。辞めるなどと言い出す社長など上層部の弱腰ぶりには本当にあきれた。クライアントに対して強く出られなくなったため、仕事がやりづらくて仕方がない」
「内在する課題」などという生易しいものではないようだ。この女性若手社員は、本音では「(社風を)改める必要などない」と考えているようだ。電通のDNAが変わることはあるのか。「鬼十則」は不滅のように映る。
新社長には山本敏博常務執行役員が昇格
1月19日、山本敏博常務執行役員が23日付で社長に就く人事を発表した。50代の山本新社長を、60代の中本祥一副社長と高田佳夫専務が支える集団指導体制に移行する。中本、高田の両氏は代表権を持つ。山本氏は3月の定時株主総会を経て代表取締役に就任する見通し。石井直・前社長は、3月の株主総会後に取締役を退く。
山本氏はメディアや営業など幅広い部門の責任者を歴任しており、「次期社長の本命」の呼び声が高かった。16年11月に発足した「労働環境改革本部」では、本部長の石井氏を補佐してきた。
電通はホームページに社長交代の人事をアップしただけで、同日は記者会見を開かなかった。「電通をどう変えていくのか」を新社長が肉声で語るのはいつなのだろうか。
(文=編集部)
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