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残業代未払いの違法な「朝残業&持ち帰り残業」蔓延…夜の一斉消灯&退社等の副作用

文=溝上憲文/労働ジャーナリスト
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 都内の労働基準監督署の監督官は「会社が残業代を払ってくれないという相談は多いが、早出残業の相談はほとんどない。こちらが『そんなに残業しているなら、朝は何時に出ているの?』と聞くと、『7時半です』と言う。『朝は申告しないの?』と聞くと『えっ、朝でも出るんですか』と言う人も多い」と指摘する。

 これは大企業の社員も変わらない。大手電機メーカーの課長職の社員からこんな話を聞いた。

「当社の始業時間は9時だが、うちの部署の大半の社員は8時前には出勤してくる。チームによっては8時からミーティングをするところもあるが、たとえ会議でも残業代は支払われていないし、もちろん申告する社員もいない。7時半に出社して熱心に仕事をしている社員の中には『今日は用事があって、定時に帰りたいので』と言う若手もいる」

 働き方改革で表面的には終業時間を早めようとする動きの一方で、早出残業代は未払い状態という企業も少なくないのではないか。どうせ法的規制を強化するなら、放置された早出残業の取締りも強化してほしいものだ。
(文=溝上憲文/労働ジャーナリスト)

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