「人材枯渇企業」東芝、実質的に銀行管理下へ…命運担う「過激な救世主」存在感増す
文=編集部
とはいえ、「小林依存」は東芝の別の危機を浮き彫りにする。
「現在の半導体部門トップの成毛康雄副社長は堅実な実務家タイプ。小林さんのような相場師っぷりは期待できない。退職した有望な人材も多く、後継が育っていない」(アナリスト)
小林氏本人は無関係だったとは言え、半導体部門も粉飾会計の舞台であり、監督責任を問われた人物を顧問として残すことには異論も噴出するだろう。人材の苦しい台所事情が東芝の真の苦境を物語っているのかもしれない。
(文=編集部)