8月7日は、「パートナーの日」である。パートナーを思いやり、 パートナーを特別に大切にする日とされているが、読者諸氏は肝心なパートナーに、もう巡り合っただろうか。筆者自身は、そのパートナーを求め「婚活」の真っ最中であるが、今の婚活事情を知れば知るほど「もっと早くから知っておけばよかった!」と思うことばかりだ。知らずに婚活するのは「非効率」といえる。
そこで、昨今の婚活事情について、婚活支援サービスを展開するパートナーエージェント広報担当の平田恵氏に話を聞いた。
OTOCONで気軽に始める婚活
「現代では、出会いの場が少ないことが婚期を逃す大きな理由のひとつです。パートナーを探したいものの、結婚相談所となるとハードルが高いと感じるのか、二の足を踏んでしまう人も多いのが現状です。そこで多くの人に出会いの場となるようなサービスを提供したいと始めたのが、気軽に参加できる大人の婚活パーティー=OTOCONです」(平田氏)
OTOCONのなかでも「趣味コン」が断トツの人気で、すぐに予約が埋まってしまうという。気になる「趣味コン」の内容だが、筆者がもっとも興味を惹かれたのは「馬コン」だ。
「馬コンて何?」と、誰もが首を傾げることだろう。それは「競馬」だ。競馬を楽しみながらの婚活パーティーが「馬コン」。通常なら競馬を楽しみながらの婚活パーティーとなるが、レースが行われていないときは競馬場の見学ツアーなどが行われるという。参加するほとんどが、男性の競馬ファンと競馬初心者の女性たちだという。
「馬コンでは、男性が競馬の楽しみ方を女性に教えたり、馬の血統などについて詳しく話したりすることでコミュニケーションが取りやすく、男性・女性ともに普段の婚活パーティーとは違った楽しみ方ができ、カップル成立率が高い傾向にあります」(同)
筆者は競馬愛好者であるが、競馬は100円から楽しめる娯楽でありながら、奥が深く非常に面白い。競馬の話が距離を縮めるきっかけとなることは間違いないだろう。馬コンのほかにも、お寺での「悟りコン」、コメディアンの志村けんさんが座長の舞台を観る「観劇コン」などが企画されている。どの「趣味コン」も毎回盛り上がり、良い出会いの場となっているので、多くの人に参加してほしいと平田氏は話す。
ひと昔前なら、結婚相談所は「結婚できない人が行くところ」というネガティブイメージがあったことは否定できないが、それは今の結婚相談所には当てはまらない。特に若い世代で、結婚に対する意識に変化が見えるという。
「20代の利用者が、この1年で10%増加しています。合コンや SNSでの出会いを経験している20代や若い世代にとっては、結婚相談所のほうが『コスパがいい』という意見があります。結婚を視野に入れて出会いを探している人にとっては、合コンなどの会費にお金をかけるより、結婚相談所のほうが確実だというのです」(同)
そういった合理的意見を持つ人が利用するのが、今の結婚相談所の一側面でもある。また、利用者はイケメンや美女も多いという。取材当日、筆者も新宿ラウンジでの婚活パーティーを見学したが、参加者は好青年と清楚な女性といった感じで、会話の様子を見てもコミュニケーション能力もあり、婚活パーティーは楽しい雰囲気で進められていた。平日には、各店舗で婚活パーティーが行われている。カップル成立につなげるには、コミュニケーションが取りやすい人数での開催が重要となる。そのため、参加者は最大でも男女で8人までと、少人数にこだわっている。