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若手が嫌がる「俺の背中を見て覚えろ」
――採用活動自体も大事ですが、採用した社員の離職を防ぐことも大切です。こちらについては、いかがでしょうか。
岡崎 「報連相」(報告・連絡・相談)が大事なことは、みんなわかっています。しかし、新入社員にとっては何を「報連相」すべきかわからないことが多い。そこで、ある会社は軽い雑談をしながらお互いに「報連相」を引き出すというやり方をしています。
新入社員が一番嫌がるのは、理不尽に怒られることです。また、「俺の背中を見て覚えろ」という姿勢も嫌われます。そういった指導は合理的ではありません。若い人は、合理的でない指導を嫌悪するのです。
また“暗黙の了解”も通用しません。ある企業で新人を受け入れた課長は「うちの新入社員は無断遅刻が多い。もう、やる気をなくしているのだろうか。ひょっとして、近々離職するのだろうか」と思い悩んでいました。そこで、思い切って当の本人を問いただしたところ、「遅刻や欠勤の際の連絡ルールを知らなかったから」との回答。それを伝えたとたんに、教えた通りに連絡するようになり、課長のストレスも軽減されたそうです。
離職を防ぐ方法はさまざまですが、次世代のリーダーのあり方として、まず相手と関係性をつくり、そのなかで相手の成長をサポートする「サーバントリーダーシップ」の精神が求められます。
相手の話をしっかりと聞いて受け止め、そのなかで個性を生かした営業の仕方などを指導する。そうしたリーダーが会社を牽引するようになれば、離職率は減少していくのではないでしょうか。
(構成=長井雄一朗/ライター)
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