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ファミレス飲み徹底比較!コスパ最強のチェーンは?さらにトクする究極の裏技!

文=A4studio
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ファミレス飲み徹底比較!コスパ最強のチェーンは?さらにトクする究極の裏技!の画像1バーミヤンの店舗(「Wikipedia」より/JobanLineE531)

 近年、牛丼チェーンやハンバーガーチェーン、ファミリーレストランなどでお酒を嗜む人が増えている。吉野家でお酒を飲む「吉呑み」に代表される“ちょい飲み”ブームの熱はいまだ冷めず、会社帰りでもふらっと立ち寄れるとして会社員に人気だ。

 だが、“ちょい飲み”はあくまで少量のお酒を楽しむことであって、居酒屋のように長い時間滞在するには不向き。そこで注目を集めているのが“ファミレス飲み”である。ファミレスであれば比較的豊富にアルコール類を揃えており、長時間の滞在も問題ない。さらに、お酒の値段を低めに設定していたり、格安飲み放題を用意していたりと、居酒屋よりもコストパフォーマンスが高いケースも少なくないのだ。

 では、ファミレスでコスパを重視しながらお酒を楽しむのなら、どのチェーンを選択すべきなのだろう。そこで各店のメニュー表を元に、コストパフォーマンスを徹底調査した。

 今回調査したのは、すかいらーくグループの「バーミヤン」「ガスト」「ジョナサン」の3店と、ファミレス御三家のひとつ「デニーズ」、安くて本格的なイタリアンが食べられる「サイゼリヤ」を加えた5チェーン店だ。今回、コスパの比較をするために、以下のいくつかの条件を設けた。

1.ファミレスのなかでは唯一バーミヤンが100分間飲み放題を提供していることから、制限時間は100分間に設定。

2.飲むペースは15分に1杯、30分に1杯の2通りを設け、おつまみの金額を合算してペースごとにコスパのよいファミレスを決める。また、ラストオーダー時もしくは開始後80分に+1ドリンク注文する。

3.お酒は基本的に「ビール」「ハイボール」「レモンサワー」「焼酎」の4種類から選択。各ペースで注文するドリンクと杯数は以下の通りだ。

・15分に1杯ペース:ビール2杯、ハイボール2杯、レモンサワー1杯、焼酎2杯 計7杯
・30分に1杯ペース:ビール1杯、ハイボール1杯、レモンサワー2杯 計4杯

※ハイボール、焼酎を置いていないファミレスについては、ビールやワインで代用する。

4.おつまみは唐揚げ、ポテト系、その他野菜系の3品注文。

 なお、注文商品数は飲み放題であっても、非・飲み放題であっても変わらないこととする。

バーミヤン/2236円(30分に1杯ペース)】:飲み放題付きが断然お得

 早速コスパの比較に入るが、はじめに、そもそもバーミヤンを利用する際、飲み放題を付けたほうがいいのか、それとも単品注文のほうがいいのかをチェックしてみよう(以下、価格は2017年12月15日時点、税抜表示)。

<注文商品と価格>
・100分間飲み放題(999円、ラストオーダー20分前)
・「キリン一番搾り生ビール(ジョッキ)」(450円、2杯目以降399円)
・「ハイボール」(349円)
・「生搾りレモンサワー」(349円)
・「いいちこ(グラス)」(349円)
・「本格焼餃子(6個)」(239円)
・「ポテト&からあげ」(299円)※1
・「枝豆」(299円)※1
※1:おつまみ小皿メニューは2品合わせて500円。

 飲み放題を利用した場合は、何杯飲んでもドリンク代が一定なため、代金の999円におつまみ3品の料金739円を足して合計1738円。この値段が飲み放題を付けるかどうかの基準だ。

 では、飲み放題を付けなかった場合の代金はいくらだろう。

・15分に1杯ペース:ドリンク代2594円+おつまみ代739円=3333円
(ビール2杯、ハイボール2杯、レモンサワー1杯、いいちこ2杯、本格焼餃子、ポテト&からあげ、枝豆)

・30分に1杯ペース:ドリンク代1497円+おつまみ代739円=2236円
(ビール1杯、ハイボール1杯、レモンサワー2杯、本格焼餃子、ポテト&からあげ、枝豆)

 結果、バーミヤンでお酒を飲むのなら、基本的に飲み放題を付けたほうがお得だとわかった。ただ、グラスワインや梅酒ロック、紹興酒ロックはどれも100円となっているため、こちらをメインに注文する場合は、飲み放題999円を超えそうかどうかで判断しよう。また、お酒は1、2杯しか飲まないという人も、単品注文のほうが安くなるだろう。

ガスト/2244円(30分に1杯ペース)】 焼酎のドリンクバー割がオトク

 では、バーミヤンの価格を基準にして、どのファミレスが最もコスパに優れているのか見ていこう。まずは、系列店であるガストとの比較だ。

<注文商品と価格>
・「アサヒスーパードライ(ジョッキ)」(449円、2杯目以降399円)
・「角ハイボール」(399円)
・「麦焼酎(ボトル)」(499円)※2
・「若鶏の唐揚げ(5個)」(299円)
・「山盛りポテトフライ」(299円)
・「ピリ辛キムチ冷奴」(199円)
※2:1本で2〜3杯分換算

 ガストではデカンタワインか焼酎のボトルを頼むと、+100円でドリンクバーを利用できるサービスがある。コスパを重視するなら、これを利用しない手はない。

・15分に1杯ペース:ドリンク代2145円+おつまみ代797円+ドリンクバー代100円=3042円
(ビール2杯、ハイボール2杯、焼酎1本<チューハイ1杯、ロック2杯>、若鶏の唐揚げ、山盛りポテトフライ、ピリ辛キムチ冷奴)

・30分に1杯ペース:ドリンク代1347円+おつまみ代797円+ドリンクバー代100円=2244円
(ビール1杯、ハイボール1杯、焼酎1本(チューハイ2杯)、若鶏の唐揚げ、山盛りポテトフライ、ピリ辛キムチ冷奴)

 ビールやハイボールを飲みたいのであれば、バーミヤンの飲み放題のコスパには及ばない。ただ、もし焼酎1本をちびちびとドリンクバーで割って飲むとすれば、合計額は1396円となり、バーミヤンの飲み放題よりも安くなる計算に。焼酎のボトル1本ですむかどうかがポイントだ。

【ジョナサン/2147円(30分に1杯ペース)】 焼酎注文でドリンクバー無料

 続いて、同じくすかいらーくが運営するジョナサンを比較してみよう。

<注文商品と価格>
・「サントリー ザ・プレミアム・モルツ(ジョッキ)」(499円、2杯目以降399円)
・「サントリー角ハイボール」(399円、2杯目以降299円)
・「本格焼酎 麦楽(ボトル)」(499円)
・「若鶏の唐揚げ」(250円)
・「フライドポテト」(250円)
・「ほうれん草とベーコンのソテー」(250円)

 ジョナサンはガストと同じく、焼酎を頼むとドリンクバーが使える特典付きだが、こちらはなんと無料。チューハイ好きにとってはかなりのメリットだろう。また、ビールやハイボールなどが2杯目以降100円引になるのも地味にうれしい。

・15分に1杯ペース:ドリンク代2095円+おつまみ代750円=2845円
(ビール2杯、ハイボール2杯、焼酎1本<チューハイ1杯、ロック2杯>、若鶏の唐揚げ、フライドポテト、ほうれん草とベーコンのソテー)

・30分に1杯ペース:ドリンク代1397円+おつまみ代750円=2147円
(ビール1杯、ハイボール1杯、焼酎1本<チューハイ2杯>、若鶏の唐揚げ、フライドポテト、ほうれん草とベーコンのソテー)

 すかいらーくの系列店3店を比べると、やはり飲み放題があるバーミヤンに軍配が上がる。しかし、ジョナサンのドリンクバー無料の利点は大きく、焼酎2ボトルを頼んでもコスパはバーミヤンと同程度。当然1本で十分なら、ドリンクバー代がかからない分ジョナサンのほうが安くなる。こちらもビールやハイボールが飲みたいかで判断しよう。

【デニーズ/2243円(30分に1杯ペース)】ファミレス飲みには不向き?

 次に、バーミヤンとその他の大手ファミレスチェーンを比較してみよう。まずはデニーズから。

<注文商品と価格>
・「生ビール(ジョッキ)」(399円)
・「角ハイボール」(349円)
・「レモンサワー~生搾り」(349円)
・「ワイン」(グラス299円、500mlデカンタ1099円)
・「鶏の唐揚げ」(349円)
・「フライドポテト」(249円)
・「茄子とほうれん草のおろし和え」(199円)

 デニーズには焼酎がないため、代わりにワインを頼むと仮定して試算する。

・15分に1杯ペース:ドリンク代2443円+おつまみ代797円=3240円
(ビール2杯、ハイボール2杯、レモンサワー1杯、グラスワイン2杯、鶏の唐揚げ、フライドポテト、茄子とほうれん草のおろし和え)

・30分に1杯ペース:ドリンク代1446円+おつまみ代797円=2243円
(ビール1杯、ハイボール1杯、レモンサワー2杯、鶏の唐揚げ、フライドポテト、茄子とほうれん草のおろし和え)

 バーミヤンの飲み放題利用の金額と比べると、割高感のあるデニーズ。2杯目以降割引といったサービスもないため、ファミレス飲みには向かないかもしれない。

【サイゼリヤ/1809円(30分に1杯ペース)】:ワインをガブ飲みできる

 最後に、サイゼリヤ。低価格・高品質と評判のファミレスだが、実力はいかほどだろうか。

<注文商品と価格>
・「キリン一番搾り(ジョッキ)」(369円)
・「サントリー -196℃ ストロングゼロ ダブルレモン」(351円)
・「フレッシュワイン」(グラス93円、250mlデカンタ185円、500mlデカンタ369円)※3
・「辛味チキン」(277円)
・「ポテトのグリル」(184円)
・「ほうれん草のソテー」(184円)
※3:グラス1杯125ml換算

 サイゼリヤはハイボールと焼酎がないため、今回はワインで代替することとする。

・15分に1杯ペース:ドリンク代1458円+おつまみ代645円=2103円
(ビール2杯、ストロングゼロ1缶、500mlデカンタワイン1杯、辛味チキン、ポテトのグリル、ほうれん草のソテー)

・30分に1杯ペース:ドリンク代1164円+おつまみ代645円=1809円
(ビール1杯、ストロングゼロ2缶、グラスワイン1杯、辛味チキン、ポテトのグリル、ほうれん草のソテー)

 低価格を謳うだけあって、ドリンク、おつまみの値段がかなり安いことがわかる。特にワインはグラスが93円、250mlデカンタは185円、500mlデカンタでも369円となっており、ワインを好む人にとっては非常に魅力的なファミレスだ。

 500mlデキャンタは1杯でグラス4杯分もあり、仮にデキャンタ2杯頼んだとしてもドリンク代は738円。最初から最後までワインを飲み続けるのであれば、バーミヤンの飲み放題よりも安く収まる。

気分や好みによって店を選ぶのがベスト

 ファミレス飲みをする際、ある程度の種類のお酒を飲みたいのであれば、やはり飲み放題があるバーミヤンがコスパ的にベストという結果となった。しかし、もし飲み放題を利用しない場合は、15分に1杯ペース、30分に1杯ペース共にサイゼリヤのコスパが一番高くなる。

 ただし、焼酎+ドリンクバーの合わせ技や、ワインが安い店でワインを飲み続けるなど、工夫次第では飲み放題利用時のバーミヤンのコスパに匹敵、もしくは凌駕する可能性もあることは付け加えておきたい。

 結論としては、色々なお酒を楽しみたいのであればバーミヤンの飲み放題、チューハイ気分ならジョナサン、ひたすらワインが飲みたければサイゼリヤを選択するといったように、その日の気分や好みによって、利用するファミレスを選ぶのが賢い利用方法なのではないだろうか。
(文=A4studio)

A4studio

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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