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また、30代女性もこう語った。
「履きやすいって言われても、信じられないですね。どうせ痛いでしょって思います。中敷きが入っているやつは歩きやすいんですが、内側がボコボコしてて見栄えが悪い。お座敷に上がるような会では履けないですよね」
履きやすいヒールへ……老舗の新たなる挑戦
この現状を乗り越えようと、さらなる企業努力は続く。1953年創業の老舗、株式会社アカクラでは「ボロネーゼ製法」を取り入れたハイヒールを開発。歩いても、走っても疲れない5cm以上のヒールを実現した。
ボロネーゼ製法とは、柔らかい革を袋仕立てにして作る製法。足を包み込むような履き心地が特長だ。この技術を用いると、通常の靴ではありえないほどの柔軟性を実現できる。
資料:株式会社アカクラ広報部提供
この靴は1万円台ながら「走っても痛くない」ことが強みであり、「長時間履いても疲れない」を超えた、忙しいビジネスパーソンの期待に応える商品となっている。ほかのブランドでは高級靴ブランドPELLICOが履き心地の安定感から「走れる8cmヒール」と称えられている。
これまでクリスチャン・ルブタンやマノロ・ブラニクがけん引してきた「足が痛くても履きたくなる」ヒールの時代は終わり、「走れるヒール」に消費者は目を向けていくだろう。
(トイアンナ/ライター、性暴力防止団体「サバイバーズ・リソース」理事)
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