成長力の鈍化への懸念から、ドラッグストアの株価は冴えない。ウエルシアHDの昨年末の株価は4926円だったが、3月25日には3565円の昨年来安値となった。昨年末比28%安と大きく下げた。昨年来高値は6560円(18年10月3日)。3月25日の終値は3580円。
スギHDの18年9~11月期の営業利益は50億円で同5%減。株価は昨年来高値が18年5月17日で6770円。同安値は12月27日の4080円。3月25日の終値は4820円。高値と安値を比較すると4割の値下がりだ。
サンドラッグの18年10~12月期の営業利益は97億円で同3%減。高値は5770円(18年5月14日)、安値は3110円(19年3月25日時点)なので、46%の下落だ。3月25日の終値は3115円で安値圏に突入した。
マツモトキヨシHDの18年10~12月期の営業利益は102億円で同8%の増益。1社だけ増益だった。それでも株価は振るわず、同高値は5760円(18年5月21日)、安値は3120円(19年2月12日)で46%安。3月25日の終値は3590円だ。
ココカラファインの18年10~12月期は37億円で同7%減。株価は高値9020円(18年5月18日)、安値は4375円(19年3月25日)で半値以下。3月25日の終値は4375円で昨年来安値のままだ。
百貨店は免税売上高が明暗を分ける
日本百貨店協会がまとめた19年1月の全国百貨店のインバウンド向けの免税売上高は、前年同月比7.7%減の262億円となり、26カ月ぶりに前年同月を下回った。
免税売り上げの購買客数は約42万人と0.8%増えたが、1人当たりの購買単価が8.4%減の6万3000円に落ち込んだ。転売業者の買い入れが減ったことが主因だ。
2月4日からの1週間は「春節商戦」だった。
高島屋の2月の免税売上高は前年同月比8.6%増。大丸松坂屋の2月の免税売上高は16.8%増。免税売上高は、地域と店舗によってバラツキが大きい。2月のインバウンド(シェア7.6%)は過去最高の319億円(前年同月比14.8%増)を記録し、客単価も8カ月ぶりにプラスとなった。
(文=編集部)