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“日本の米どころ”北海道が首位陥落の異変…魚沼産コシヒカリ、圧巻の高評価で「特A」復活

文=山田 稔/ジャーナリスト
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気になる米の値段はどうなっているのか

“日本の米どころ”北海道が首位陥落の異変…魚沼産コシヒカリ、圧巻の高評価で「特A」復活の画像2米づくりは今後どう変わっていくのか(石垣島の水田)

 スーパーの店頭に戻ろう。「ゆめぴりか」は2キログラムの袋しか見当たらない。代わりに「合組」(ごうぐみ)という耳慣れない銘柄が売られている。認定基準に満たなかった「ゆめぴりか」と「ふっくりんこ」をブレンドした新たなブレンド米(「ゆめぴりか」9割・「ふっくりんこ」1割)でホクレンが18年11月、都内で開いた新米発表会でマツコ・デラックスさんがPRしていた。

 5キログラムの販売価格は2380円(税別、以下同)。同じ売り場で見ると「特A」表示のある「岩手ふるさと米 ひとめぼれ」は2280円、同「富山県産 こしひかり」も2280円、「特A」表示のない「山形県産はえぬき」は1980円だった。「特A」の「魚沼産コシヒカリ」は別格で3180円。ブランド力の違いを見せつけた。

 農林水産省のデータで米の相対取引価格を比べてみると、18年産米の今年1月の全銘柄平均価格(玄米60キログラム)は1万5709円。もっとも高いのは「魚沼産コシヒカリ」の2万1210円で、唯一2万円を超えている。昨年は2万640円だったので、570円(2.8%)のアップだ。もっとも安いのは「佐賀県産ヒノヒカリ」で1万4271円(前年比429円アップ)だった。両者の価格差は6939円にもなる。

 ブランド銘柄米は、根強い人気に支えられ高価格を維持できる。食味コンテストで「特A」取得米の数が過去最高を更新した背景には、消費者の関心を惹くために各県の米生産関係者がブランド米づくりに必死に取り組んでいることがある。

 今後、全体のパイが縮小していくなか、毎年のように新たなブランド米が登場し、競争はますます激しくなりそうだ。
(文=山田 稔/ジャーナリスト)

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