ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 中古車のセダン、なぜ20代に大人気?  > 2ページ目
NEW

平成の最後にセダン人気復活の“深イイ”理由

構成=長井雄一朗/ライター
【この記事のキーワード】, ,

平成の終わりにセダン人気再燃は必然だった?

――親世代はセダン全盛の時代を生きた世代ですね。

西村 たとえば、トヨタの「カローラ」は1969年から2001年まで33年もの間、国内販売台数トップを記録していました。現在の40~50代にとって、幼少期から20~30代の頃に圧倒的に支持されていたセダンは思い出のクルマといえます。また、この世代はスーパーカーや世界的なクルマのレースに熱狂した経験を持ち、クルマに対する興味関心が高い層でもあります。

 一方、その子ども世代である20代はライフスタイルに親の嗜好や意見を積極的に取り込み、クルマ選びにも親の助言を求めます。結果的に、親は子に思い出のセダンを勧めるというケースが増えているのかもしれません。

 また、今の20代は家にクルマがあるのが普通で、幼少期にはミニカーなどを買い与えられていたという環境も大きいと思います。いわば、クルマ文化が家庭の中で自然に育まれていたのです。その結果、親が好きだったものが子に受け継がれていくという社会学的な見地はクルマでも実証されたといえます。そうした背景を鑑みると、平成の終わりに若者の間でセダン人気が復活しつつあるという現象は必然といえるものではないでしょうか。

――20代に人気のセダンには、どのような車種がありますか。

西村 スバル「インプレッサ STI」、スバル「レガシィ B4」、BMW「3シリーズ」、マツダ「アクセラ」、マツダ「アテンザ」など、スポーティな走りで人気の高かったモデルが挙がっています。このあたりは若者らしい選び方といえます。

平成の最後にセダン人気復活の“深イイ”理由の画像3BMWの「3シリーズ」
平成の最後にセダン人気復活の“深イイ”理由の画像4マツダの「アクセラ」

 いずれも、今年1月の平均価格は前年同月比で下がっています。親からセダンを勧められた20代が価格と性能のバランスの良さに目をつけ、お得感を見いだして購買意欲を高めているのだと思います。
(構成=長井雄一朗/ライター)

平成の最後にセダン人気復活の“深イイ”理由のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!