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次に注目されているのが、フリーペーパーを発行するぱど、主婦向けフリーペーパー「リビング新聞」などを発行する非上場のサンケイリビング新聞社だ。両社合わせて約1500万部の発行部数を誇り、買収当時は「ライザップグループの宣伝媒体になるのでは」とも見られていたが、宣伝効果は上がらなかった。また、両媒体は商圏などが重なっていることからも、今後の構造改革のターゲットになる可能性が高い。
さらなる構造改革を発表か
ライザップグループの19年3月期第3四半期の累計売上高は、連結ベースで1724億400万円(前年同期比73.9%増)と7期連続の増収となった。ただし、19年3月期の通期予想は売上高2309億円、営業赤字33億円、最終赤字70億円だ。赤字の原因が無軌道なM&Aであることについては、衆目が一致している。
一方、美容やヘルスケアを中心とする本業は好調で、ライザップボディメイクの累計会員数は12.5万人、店舗数は国内外に130以上と順調に拡大している。アジアでも健康志向が高まっていることから、上海2店舗、台湾2店舗、香港1店舗、シンガポール1店舗と海外に進出済みだ。
19年3月期第3四半期の決算発表の場で、松本取締役は「19年には少しずつ回復し、20年には本格復活できるのではないか」との見通しを立てており、瀬戸社長は「今期中に損失を確定させる」と述べている。
今後、ライザップグループはどう舵を切っていくのか。19年3月期決算の発表は5月中旬あたりと見られており、その前後に「なんらかの発表があるかもしれない」と業界内ではささやかれているという。
対象は、タツミプランニングの太陽光発電事業か、ぱどやサンケイリビング新聞社などのメディア関連事業か、あるいは上場企業のワンダーコーポレーションか……。
「決算発表までは目が離せない状況で、これからどのような発表があるのか、関係各所からの関心は高いです」(平岩氏)
経営のスリム化に成功するのか否か、瀬戸社長の手腕が問われる局面となりそうだ。
(文=長井雄一朗/ライター)
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