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――次期名車の16車種は価格も手が届きやすい範囲ですね。
西村 多くの人が名車と呼ぶようになると、市場の流通量が減り、だんだんと金額が上がっていきます。また、熱量を多く集めるクルマは必ずしも実用的なクルマでなかったりするケースもあります。ただ、この16車種はいずれも選びやすいモデルだと思います。また、今はリーズナブルですが、これから価格が上がりそうな車種もあります。
30周年を迎えたマツダ・ロードスター
――特に名車への関心が高い世代などはありますか。
西村 購買層は幅広いですね。たとえば、アニメにもなったマンガ『頭文字(イニシャル)D』では、主人公が乗るハチロク(トヨタ「スプリンタートレノ」)が人気になりました。その続編にあたる『MFゴースト』には現行型にあたるトヨタ「86」が登場し、イニD世代にも若い世代にも広く読まれています。日頃からクルマに関して情報収集をしていたりアンテナを張ったりしている人は、必然的に惹きつけられて関心が高まっていくのでないでしょうか。
長年にわたってユーザーから注目され、欲しがられることが名車の条件です。マツダ「ロードスター」は今年で30周年を迎えましたが、名前を変えずに発売しているクルマには価値と重みがあります。
マツダ「ロードスター」
市場の変化や競争が激化するなかで生き残るためには、技術者や販売担当者など関係者の努力が必要不可欠であり、ユーザーはそうした背景に敬意を抱くわけです。関係者の並々ならぬ覚悟とユーザーのリスペクトする姿勢が、名車を生み出しているといえるでしょう。
(構成=長井雄一朗/ライター)
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