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「言えない」「検討中」のオンパレード
これらの橋下市長の質問に対し、岩根茂樹常務取締役は、
「家庭向けの自由化は前向きに検討するが、さまざまな公益性も検討しなければいけない。発送電分離は国で検討している」
「2030年のエネルギー比率については、今は言えない」
などと語り、橋下市長の質問にはゼロ回答だった。
この後も10人以上質疑が続き、議長解任動議も出されたが、あっさり否決。強引に議事を進めようとする森議長に対して、なおも動議を出した株主は食い下がり、係員から退席させられそうになる一幕も。
質疑は打ち切られ、株主提出議案の審議へと移ると、株主からは次のように経営陣を批判する声が相次いだ。
「4~5000万円もの報酬がもらえる関電の取締役は、”取締役満足度№1″企業だ。こんな経営陣を持った会社の株主であることを恥じている」(5号議案提出株主)
「オール電化の推進は、放火しておいて消防車を走らせるようなもので、マッチポンプだ」(8号議案提出株主)
「福島原発の事故原因が究明されていないのに、どうして安全だと言い切れるのか? 経営陣は原発詐欺だ。詐欺師に経営は任せられない」(13号議案提出株主)
こうした声は会場に訪れた多くの株主たちの心に届くことはなく、28個の株主議案は次々と否決されていった。
ちなみに、橋下市長はメイン会場2階席の左端に座っていたのだが、そのせいで「動議」の声が議長に届いていなかったようである。
(文=横山渉/ジャーナリスト)
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