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コストコ、セールで2万円引きのスターリンクが「絶対に買い」といえる理由

文=Business Journal編集部
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「コストコオンライン」より

 会員制量販店「コストコ」の公式オンラインショップ「コストコオンライン」で、米スペースX社が提供する衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」が2万2000円オフの3万3000円で販売されている。販売されているのは「スタンダードキット」で、値引き販売の期間は12月31日まで。低額の導入費で屋外と屋内の両方で手軽にインターネットを利用できるようになるため、国内でも徐々に利用者が増加しており、今回のセール販売について「絶対買い」との声もあがっている。

 スターリンクは一般利用者向けの衛星通信サービスとしてパイオニア的存在だが、同サービスを成長分野をみなし注力する企業は増えており、市場が過熱している。海外では米通信大手ビアサットが2021年、英衛星通信サービスのインマルサットを73億ドルで買収。英衛星通信大手ワンウェブは22年に仏ユーテルサットと経営統合。独保険大手アリアンツは22年に米衛星通信のインテルサットを買収するなど、大型M&Aが相次いで成立。米アマゾン・ドット・コムも「Project Kuiper」の提供を開始し、今後6年間で3200基の衛星を打ち上げる予定。日本国内ではNTT、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、スカパーJSATと協業しており、24年後半から一部顧客にβテスト版サービスの提供を開始する予定となっている。ちなみにスターリンクは国内ではKDDIを皮切りにソフトバンク、NTTドコモとも提携を開始している。

 現状、国内ではまだ事実上、一般ユーザが衛星通信サービスを利用する際はスターリンク一択いえる状況だが、コストコが8月からスターリンクの取り扱いを開始し、大きな話題に。スタンダードキットには、スターリンク、ルーター、台座とパワーサプライが含まれており、利用者は別途、スターリンクと通信契約を締結し、アプリをダウンロードすれば数分でオンラインに接続できるという。ちなみに屋外で5GHz帯を使用することは電波法で禁じられているため、屋外でルーターを使用する場合はアプリで5GHz帯を停止し2.4GHz帯だけで使用する必要がある。

「屋外利用を想定する『ROAM』契約(詳細は後述)の便利な点は、契約は継続したままで使用しない月は無料にできる点。また、同一場所での利用を想定する『RESIDENTIAL』から『ROAM』に切り替えることもできるので、諸事情で自宅に光回線を引けない場合だけではなく、災害や通信障害でネットが利用できなくなっら際の備え手段を持っておきたい人や、屋外で利用する機会がありそうな人にとっては、とりあえず買っておいて損はない。3万円なら断然『買い』でしょう」(IT業界関係者)

 当サイトは8月27日付で記事『ついにスターリンクがコストコで販売…断然「買い」な理由、月額も速度も光回線並み』を掲載していたが、以下に再掲載する。

――以下、再掲載(一部抜粋)――

 米スペースX社が提供する衛星通信サービス「スターリンク」の販売が会員制量販店、コストコで開始された。利用するには、同一場所での利用を前提とする「レジデンシャル」(月額6600円)か、屋外などに持ち出して利用する想定の「ROAM」(月額9900円)を契約する必要がある(「ROAM」は使用しない月は料金が発生しない。手続き要)。国内の小売店でも買えるようになったスターリンクだが、購入価格と月額料金を勘案すると「買い」といえるのか――。専門家に聞いた。

 米EV大手テスラCEOで最近では旧Twitter(現X)の買収騒動で世界を騒がせたイーロン・マスクが率いるスペースX社。同社が提供するスターリンクは、従来の衛星通信サービスが地上約3万6000kmの静止衛星を利用するのに対し、その約65分の1の距離にある数千機の低軌道周回衛星を利用。それにより、従来の衛星通信サービスに比べて高速なデータ通信を実現している。

 用途としては、光ファイバーケーブルの引き込みが困難な山間部や島しょ部などネット環境が整っていない場所での利用が想定される。持ち運び可能なユーザーターミナル(アンテナ)を開けた場所に設置し、宅内ネットワークを介してWi-Fiや有線で接続すれば、手軽にネットを利用することができる。キャンプなどのアウトドアのほか、自然災害時や山間部の工事現場でのネット環境確保にも利活用が期待されている。

 国内ではKDDIが「認定Starlinkインテグレーター」として、主に企業・自治体向けに導入・サポートを手がけている。

光回線と互角な回線スピード

 スターリンクは、どのようなユーザに適しているのか。ITジャーナリストの石川温氏はいう。

「これまで光回線を引けなかった場所。例えば、山間部の村や離島、山小屋とか。また、これまた地方で開催される音楽フェスやサーキットなど。キャンプを趣味している人であれば、テントと一緒にスターリンクのアンテナを持っていき、自分だけのWi-Fiスポットをつくって、ネットをするということも可能」

 一般的なネット回線サービスと比較した場合、スターリンクの優位点・劣位点とは何か。

「実際にスターリンクのアンテナを持って使っていますが、200Mbpsぐらいは出るので、光回線と互角なスピードが出て、意外と快適だったりする。ただし、アンテナを設置する際、空が広く見えている必要があるので、マンションのベランダに設置するのは難しく、一軒家の屋上などに設置する必要があるので、すべての人が使えるというものではない」

 では費用や既存の各種ネット回線サービスとの比較を勘案すると、スターリンクは「買い」といえるのか。

「一軒家に住んでいる人、キャンプであちこち回っている人などは、初期投資はかかるものの、月々の支払いは6600円であれば光回線とそんなに変わらないので、充分に『買い』といえるサービス。今後、災害が起きた場合など、光回線が切れ、ネットが使えなくなる恐れもあるので、そうした時に備えてのサブ回線として持っておくのもおすすめ(回線を休止し、月々ゼロ円で契約を維持していくこともできる)。実用性だけでなく『衛星経由でインターネットをしている』という『未来的な生活』をしている気分も味わえるというのも魅力」

(文=Business Journal編集部)

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