自販機、なぜ小額硬貨対応しない?意外に合理的な理由?自販機メーカーさんに聞いてみた
—自動販売機自体が大きくなってしまい、どこにでも置けるサイズではなくなってしまうということでしょうか。
担当者 そうですね。
–あとは、在庫商品の入るスペースが小さくなってしまうと。
担当者 はい。
–なるほど、でも個人的にはサイズが大きくなっても、1円玉が使えるようにしてほしいと思いますけど。
担当者 逆に、お釣りとして1円玉はどんどん出て行かないので。
–なるほど。
担当者 極端な話、120円のジュースを1円玉120枚で買われるお客様がいた場合に、その分のスペースもまた確保して、という可能性を考えると、そこはカットしたほうがいいということはありますね。
–確かに、お釣りが30円の場合などで、全部1円玉で出てこられてもイラッとしますよね。
担当者 そうですね(笑)。
–ちなみに、お札で5000円札や1万円札が使えない機種があるのは、同じ理由なのですか?
担当者 それに関しては、偽札の防止ですね。1万円などの高額紙幣ですと、なかなか機械が正確な判断ができないんですね。
理路整然と答えていただいた担当の方によると、1円玉や5円玉を使えるようにするのは技術的には即可能だが、自販機自体がとても大きくなってしまうとのことであった。しかし、そのうち必要になる気がする。消費税は将来的に細かい刻みでもっと上がるだろうし、自販機業界の方々は、今から小額硬貨用の自販機を開発しておいたほうがよいのではないでしょうか。
(文=鮫肌文殊/放送作家)
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