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恐らく、その理由には健康志向にぴったりとはまったことが挙げられるだろう。
この製品名を見て気がつくのは、お茶を楽しむハードウェアであるにもかかわらず、その名前に「ヘルシオ」と入っていることだ。ヘルシオは、もともとシャープのウォーターオーブンに用いられていた名称で、2012年に「ヘルシオ炊飯器」が発売されて以降、健康指向な調理家電のブランドとなっている。
では、実際にお茶プレッソで淹れたお茶は、通常の方法で淹れたお茶より健康に良いのだろうか?
急須で淹れたお茶では、茶葉の栄養成分の約30%しか摂取できないのに対して、お茶プレッソで淹れたお茶では、茶葉のほぼすべての栄養素を摂取でき、主要成分のカテキンを比べると、約1.9倍となっている(同社調べ)。
また、抗酸化作用や免疫力アップが期待できるクロロフィルや食物繊維など、急須で入れたお茶にはほとんど含まれない成分も、余すところなく取り入れられるのだ。
同社の調査によれば、「毎日、急須で緑茶を淹れて飲む人は、60代では6割、40代では4割、20代では2割」という。若い世代ほどお茶を淹れない傾向が顕著になっているが、年代や性別を問わず、8割以上の人が緑茶を好んでいることも判明した。
つまり、「お茶は好きだけれど、淹れるのは面倒」と考えていることがわかる。その結果、若者は手軽なペットボトルなどの緑茶を飲んでいるのだ。
お茶プレッソのヒットは、「健康的で本格的なお茶を手軽に淹れられる」ことが、高年齢層のみならず20~30代の若者層にも受け入れられたからだといえるだろう。
(文=一条真人/ITライター)
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