危険なトランス脂肪酸に新たな健康リスク、野放しに批判強まる 菓子パン、マーガリン…

 野田医師によれば、アイスクリームやコーヒーフレッシュもトランス脂肪酸が多く含まれるので、食べるのは控えたほうがいいと言います。また、揚げ物より油炒めのほうが油の摂取量が少ないので、トランス脂肪酸の摂取量は少なくなるといいます。

 トランス脂肪酸の含有量が最も多いのは、マーガリンを使ったショートニングですが、サラダ油も要注意です。サラダ油はパーム油、大豆油、菜種油など複数の油を混ぜたものですが、ほとんどのサラダ油には100g中1~2gのトランス脂肪酸が含まれています。しかし、単独のオリーブ油であれば0.1gしか含まれていません。油を使うならオリーブ油がお勧めです。

 ともあれ、皮膚障害という新たな健康リスクの疑いも出てきているのですから、食品安全委員会は「日本人のトランス脂肪酸摂取量は、欧米人に比べて少ない」などと根拠のない説明をせず、早急にトランス脂肪酸の規制策を打ち出すべきといえます。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)

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