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「ウチコミ!」では、大家と借主がLINEのようなチャット形式で直接交渉することが可能だ。交渉が進み、契約が近づいた段階で、チャットグループに「ウチコミ!」認可の不動産会社のスタッフを加えることができるため、そこから先の手続きは一般的な流れと同じように不動産会社が行ってくれる。ちなみに、不動産会社への仲介料は大家側から家賃1カ月分を支払うというシステムで、前述した通り、借主は仲介料を払う必要がない。
「例えば『初期費用を分割払いにできますか?』などの交渉を、大家さんと直接行えるわけです。そして、内見に行ったり契約が近づいた段階で、私たちが認可している各不動産会社に法規の手続きを行ってもらいます。本来、物件探しで主導権を持つべきは大家と借主であるべきなのに、現在は中間の不動産会社が主導権を握っていて、大家と借主がなかなかマッチングできない状況となっています。『ウチコミ!』はその悪しき慣例を打破するもので、両者がお互いにどんなことを考えているのか、どんな人柄なのかというのがすぐにわかります」
通常、不動産会社の窓口を訪れた客が契約に至る割合は、30~40%といわれているが、「ウチコミ!」では約2倍の契約率70%以上を誇っている。
「借主は、物件あるいは大家への不安や不透明さを初期段階で解消できるため、半年間ずっと空室だった物件が『ウチコミ!』掲載後に1カ月で契約成立というようなこともよくあります。例えるなら、『ウチコミ!』は『港』でしょう。消費者が漁師から直接魚を買う、という構図に近いと思います」
物件情報をオープンにして大家と借主の間の垣根を取り払うという、不動産業界の常識を打ち破った「ウチコミ!」。近い将来、業界の革命児として今以上に旋風を巻き起こしているかもしれない。
(文=A4studio)
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