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日本板硝子は買収した英国法人社長を本社社長としたが、家庭の事情で退任してしまった。ソニーのハワード・ストリンガー前社長は、製造業としてのソニーの本質をついに理解できなかった。昨年タカラトミーがオランダ人のハロルド・メイ氏を副社長に迎えたが、目立った成果を上げていない(本連載記事『タカラトミー外国人社長、改革小粒&遅く期待外れか』)。
一方、オリンパスで大騒動を起こしたマイケル・ウッドフォード氏のケースは、大成功だったと評価できる。なにしろ前任経営者の犯罪を暴いたのだから、企業ガバナンスを徹底して改善した。あんな荒事は、とても日本人の後継経営者ではできなかった。
過去の事例では、外国人経営者を招いた企業の文化が、その経営者を潰してしまうケースが多かった。武田の場合は、ウェバー社長というグローバル・リーダーが典型的な国内大企業を企業文化ごと変えてしまうのか。日産自動車のカルロス・ゴーン以来の大変革を見てみたい。
(文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役)
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