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直近の百貨店の売上高では、訪日外国人の比率が各社の明暗を分けた。百貨店大手4社の2月の売上高(速報)は、中国の旧正月「春節」の大型連休中(2月18~24日)に中国人観光客が急増した影響で大きく伸びた。特に、免税品の売上高が3~4倍に増え、中国人観光客の爆買いは絶大だったといえる。
訪日外国人の恩恵を受けた都心の百貨店でも、地域によって濃淡が出た。著しく伸びたのは銀座の百貨店。免税売り上げが好調な銀座三越は、24.6%増の大幅な伸びとなり、前年同月比の売り上げ増が25カ月連続となった。化粧品が60%増、指輪など宝飾品も40%増。訪日外国人が購入した免税品の全売り上げに占める比率は、過去最高の6.4%となった。一方、東京・日本橋の百貨店は振るわなかった。訪日外国人が買い物に行く地域に店を構えているかどうかで差が出た。
銀座はステイタスと同時に実利をもたらしてくれる。ニトリHDが戦略店を銀座に置く理由だ。
(文=編集部)
【2月の主要百貨店の対前年同月比増減率。▲はマイナス】
三越伊勢丹 銀座三越:24.6%
松屋 銀座店:17.9%
高島屋 新宿店:7.8%
三越伊勢丹 伊勢丹新宿本店:6.2%
大丸 東京店:5.6%
そごう・西武 西武池袋本店:4.3%
高島屋 日本橋店:1.6%
三越伊勢丹 三越日本橋本店:▲1.4%
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