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外国人観光客の“爆買い”衝撃で日本が“変形” 男性マニア向け店まで外国人殺到…

文=編集部
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 こうした好調を受け、シュッピンはインバウンド関連銘柄として株式市場で注目されるようになった。今年1月30日に上場来高値の1960円をつけた。12年12月の上場時の初値は275円(株式分割考慮後)だったので、約2年で株価は7倍強になった計算になる。

シュッピン社長は一時代を築いた風雲児

 シュッピン社長の鈴木慶氏は、パソコン販売で一時代を築いた風雲児として有名だ。21歳でレンタルレコード店を開業したのを皮切りに、1982年にソフマップを設立、パソコンソフトのレンタル事業を始めた。その後、ソフマップは中古パソコンの売買事業にくら替えし、新品も扱った。創業10年で年商1000億円の大企業に押し上げた。

 だが、ITバブル崩壊で事業拡大が裏目に出て挫折。2000年、ソフマップ社長を退任し、IT企業ドリームテクノロジーズ(現トライアイズ)社長に専任。同社は01年、ナスダック・ジャパン(現ジャスダック)に上場を果たすが、03年に社長を退任した。そして05年にシュッピンを設立して、高額品に特化したカメラ、時計、筆記具、ロードバイクの中古品、新品のネット通販を開始。12年12月、シュッピンは東証マザーズに上場した。

 ソフマップなどの事業経験から、シュッピンは「商材・店舗・人員を絞り込み、高い専門性と低コストを追求する」利益重視のビジネスモデルに変更した。それでも、インバウンド消費の急増は想定外だったようだ。円高に戻れば、インバウンドバブルは消える。ITバブルに乗って事業を拡張したソフマップで、鈴木氏は苦い経験を持つ。

 インバウンド消費が落ち着いた時にどう対処するかが、シュッピンの今後を占うポイントになりそうだ。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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