ビジネスジャーナル > 経済ニュース > 実質GDP、年0.4%増
NEW

実質GDP、年0.4%増に上方修正=2期ぶりプラス、企業投資が好調―昨年10~12月期改定値・内閣府

記事提供元=時事通信社
【この記事のキーワード】, ,
実質GDP、年0.4%増に上方修正=2期ぶりプラス、企業投資が好調―昨年10~12月期改定値・内閣府の画像1
実質GDP成長率の推移

 内閣府が11日発表した2023年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.1%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で0.4%増となった。2月発表の速報値(前期比0.1%減、年率0.4%減)から上方修正され、2四半期ぶりにプラス成長に浮上。企業の設備投資の好調が全体を押し上げた。

 2四半期連続のマイナス成長を回避。マイナス金利政策の解除など、日銀が大規模金融緩和策を転換する際の懸念材料が一つ減った形だ。

 企業の設備投資は2.0%増(速報値は前期比0.1%減)と上振れした。情報通信機械業などで投資が活発となった。内需の柱となる個人消費は0.3%減(同0.2%減)に下方修正。水産食料品やエアコンなどの家電が振るわず、下げ幅を拡大した。 

 民間在庫の変動がGDPに与える影響(寄与度)は0.1%減(速報値は前期比横ばい)。企業が在庫を取り崩す動きが想定より強かった。輸出は2.6%増、輸入は1.7%増でそれぞれ速報値と変わらなかった。

 物価変動の影響を反映し、生活実感に近い名目GDPは0.5%増(速報値は前期比0.3%増)、年率2.1%増(同1.2%増)だった。

 23年通年の実質GDPは前年比1.9%増と速報値と変わらなかった。実額は558兆9210億円と過去最高となった。名目GDPの実額は591兆8812億円。米ドル換算では4兆2134億ドル(速報値4兆2106億ドル)で、ドイツ(4兆4561億ドル)を下回った。

◇23年10~12月期のGDP改定値
◇実質成長率    0.1(▲0.1)  年率換算 0.4(▲0.4)
◇寄与度  内需 ▲0.1(▲0.3)
      外需  0.2( 0.2)
◇主要項目
 個人消費    ▲0.3(▲0.2)
 住宅投資    ▲1.0(▲1.0)
 設備投資     2.0(▲0.1)
 民間在庫    ▲0.1(▲0.0)
 公共投資    ▲0.8(▲0.7)
 輸出       2.6( 2.6)
 輸入       1.7( 1.7)
◇名目成長率    0.5( 0.3)  年率換算 2.1(1.2)
(注)カッコ内は速報値。数値は前期比伸び率%、寄与度は%。民間在庫は成長率への寄与度。▲はマイナス
(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/03/11-11:29)

時事通信社

時事通信社

時事通信は国内外80か所を超える取材拠点を抱える国際通信社です。新聞、テレビをはじめとするマスメディアや、弊社運営サイト・ネットメディア各社、その他行政や金融向け専門媒体を通じて、日々読者に最新ニュースを伝えております。
時事通信

Twitter:@jijicom

実質GDP、年0.4%増に上方修正=2期ぶりプラス、企業投資が好調―昨年10~12月期改定値・内閣府のページです。ビジネスジャーナルは、経済、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!