またまた「政治家の黒い交際」! 今回の標的は石破茂
細田博之・総務会長は04年、自身の運転手の給与を日本道路興運に肩代わりさせていたと報じられた。同年には甘利明・政務調査会長が、国民年金保険料を15年11カ月にわたり未納であったことが発覚。07年には甘利氏の資金管理団体「甘山会」が計上した事務所費と、実際の事務所の家賃との間に大幅な差があると報じられ、09年には「甘山会」スタッフの労働保険未加入問題が発覚した。
そして、自民党の長である安倍晋三・自民党総裁は、07年に「週刊現代」(講談社)で相続税の脱税疑惑が報じられた。また、NHKが01年に放送した慰安婦問題を扱った番組をめぐり、05年になって、安倍氏がNHK上層部に圧力をかけていたという疑惑が朝日新聞によって報じられた。他にも、マルチ商法の宝石販売会社の広告塔を務めていたとか、統一教会と関係があるなど、安倍氏に関する噂には枚挙にいとまがない。
自民党の皆様には、こうした過去の疑惑はきれいサッパリ清算していただき、今後も週刊誌に突っ込まれることのないよう、しっかり脇を締めてもらいたいものだ。
■発表よりも重症 !? 勘三郎さんの病状
政治ネタ満載の両誌が揃って誌面を割いているのが、歌舞伎役者・中村勘三郎さんの病状だ。勘三郎さんの病状といえば、昨日(11月14日)が、がんの転移ではなく、肺疾患の治療中であることを発表したが、本日、両誌に記事が出ることを見越しての対応だったようだ。
このように、著名人が、週刊誌報道に先立ち、自らその内容を調整して発表し、騒動の拡大を防ごうという“戦略”を取るケースは少なくない。週刊誌側としては、特ダネの価値が下がってしまうので、なんとも悔しい思いをしているだろう。
さて記事の中身だが、両誌とも、現在、勘三郎さんが食道がんの手術を受けた病院とは違う病院のICU(集中治療室)に入院していることを報じている。新潮では「食道がんの術後、ARDSを発症」したと詳しく書いている。ARDSとは急性呼吸促迫症候群の略称で、このため、「もはや酸素マスクや人工呼吸器など、肺に酸素を送り込む器具では酸欠状態が改善できず、予断を許さない容態に陥った」。さらに「人工呼吸器による治療で低酸素状態が治らず、死亡率が8割以上と想定されたときに使用を決断するとされている」(新潮)人工肺のエクモを使用しているというのだ。事務所側での発表では、来春の舞台復帰を目指すとしているが、両誌の記事を読む限り、勘三郎さんの容態はそれ以上に悪い印象を受ける。
14日には、女優・森光子さんの死去が発表された。時と同じくした勘三郎さんの重篤報道に驚いている芸能関係者やファンは多いだろう。勘三郎さんといえば、数々の女優と浮名を流したり、バラエティ番組にも出演したりと、歌舞伎観劇とは縁遠い人々にも馴染みの深い役者だ。まだ57歳、一日も早い回復を祈るばかりである。
(文=本多カツヒロ)
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