瀬戸内寂聴93歳の、キュン死にレベルの乙女チック小説がヤバい! SEALDsを題材にした理由は?
作家の瀬戸内寂聴が、『すばる』(集英社)2015年11月号に発表した掌編小説「さよならの秋」が話題だ。
わずか4ページの短い作品は、すべて女性の話し言葉で書かれている。SEALDsのデモに参加したために恋人に距離を置かれた女性が、別れの手紙を送るという構成だ。
“瑛太は笑うけど、デモってる時って体の中が透明になって、自分のことなんか無くなっちゃう”
「さよならの秋」にはこんな一文もある。デモを“デモってる”と動詞的に表現し、若者言葉として使い、また冒頭に出てくるLINEといい、93歳の人間が書いたとは思えない内容だ。