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自動運転車の技術に期待
こうした問題の解決には、自動運転車の技術が応用される可能性がある。スマートシティのインフラとして信号機や交通監視システムにセンサーと通信機能を持たせ、車の自動運転システムと連携して必要な時には停止させ、必要ない時はスムーズに流すという制御が可能になる。
そしてこの技術を自動車間にも持たせると、いわゆる「CAR to CAR(自動車間通信)」が可能となり2台、3台前方の車両が検知した状況を後方の車両に伝えられ余裕を持って対処できるわけだ。自動運転の定義はレベル0〜5の6段階で定められているが、自動車間通信とスマートシティ政策のセットを基本に置くことを大前提にしなければ、技術的難易度が高く実現不可能と考えられるのではないか。それには交通政策の道路行政と自動車メーカーやサプライヤーが連携していかなければならず、国が率先して国策化し指導していくべきなのだが。
そしてスマートシティと自動車間通信を安全に確立するためにはハッキング対策が最重要となるのだが、その対応は現状極めて低レベルで危機感すらもっていないのではないだろうか。
(文=中谷明彦/レーシングドライバー、自動車評論家)
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