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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

危険な農薬が利用拡大!認知症や神経・精神異常、子供の発達障害のおそれ、胎児にも害

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
危険な農薬が利用拡大!認知症や神経・精神異常、子供の発達障害のおそれ、胎児にも害の画像1「Thinkstock」より

 神奈川・川崎の介護付き有料老人ホームで起きた、元職員による入居者殺人事件には、今、そして近未来の日本の姿が凝縮されているように思えてなりません。

 私たちは、覚悟を決めなければならない時期に来たようです。考えるに、ここには大きく2つの要素が存在しています。ひとつは介護する側、もうひとつは介護される側にあります。

 まず、介護する側は完全に人手不足の状態です。1カ月の間に夜勤が12回あるというケースや、1人の職員が50人の入居者に対応しているというケースもあるそうです。しかも、極めて薄給です。福祉施設を含む介護職員の平均月収は約22万円といわれ、全産業の33万円を大きく下回っています。加えて長時間労働となれば、よほどの決意がなければ長く続けることは難しいでしょう。

危険な農薬が利用拡大!認知症や神経・精神異常、子供の発達障害のおそれ、胎児にも害の画像2

 もちろん、いくら過酷な労働環境にあっても、入居されているご高齢者に危害を加える言い訳にはなり得ません。しかし、私たちは社会を構成する一員として、介護職に当たっている方々のことも考えなければなりません。

 一方の介護される側は、ご存じのように年々数が増え続けています。このまま推移した場合、総労働力に占める医療・介護関係従事者数の比率は上昇を続け、2050年の段階で最大25%を超えることになります。つまり、働いている人のうちの4分の1が医療・介護従事者ということです。そんな社会が成立するなどと思う人は、おそらく誰ひとりとしていないでしょう。

 また、厚生労働省の発表によれば、00年に156万人だった認知症患者が、10年には226万人に増えており、さらに20年には296万人になると予測されています。「浮かれて東京オリンピックをやっている場合ではない」と問いかけたい気持ちです。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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