新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リモートワークが急速に進んでいる。一方で増えているのが、「Zoom」や「Skype」などを利用したウェブ会議でのトラブルだ。マイクが壊れていてビデオ通話中なのに自分だけチャットで発言しなければならなかったり、自宅の部屋が暗いために画面に映る自分の顔が体調が悪そうだったり……。
パソコンなどの機器に関するトラブルは仕方ない面もあるが、それ以外の部分は身近なモノで改善できる可能性もある。そこでおすすめなのが、100円ショップのグッズだ。今回は、近所の100円ショップで購入して、実際にウェブ会議で使用している、お役立ちアイテムを5つ紹介する。
イヤホンマイク(セリア)
PCにマイクが内蔵されていない、壊れているといった場合はもちろん、内蔵マイクが正常に使える人にも「イヤホンマイク」はおすすめだ。PCのマイクだと広範囲の音を拾ってしまうので、自分の話し声に雑音が入ったり、ハウリングを起こしたりすることが多い。相手からの「もう一度お願いします」を回避するためにも、イヤホンマイクで最小限の音だけを拾うようにするのが、ウェブ会議をスムーズに進めるコツだ。
同じように、自分が相手の発言を聞くときも、スピーカーよりイヤホンの方が聞き取りやすい。屋外の騒音や家族の生活音などの環境音をシャットアウトすれば、画面の向こうの相手との会話にのみ集中することができる。
シューズラック(キャンドゥ)
主にノートPCでリモートワークを行っているという人にぜひ使ってほしいのが「シューズラック」だ。本来は靴箱に入れて、ラックの上下に靴を1足ずつ入れることで、1足分のスペースに2足の靴が収納できるという便利アイテムだが、実は「PCスタンド」としても活用できる。
ウェブ会議では、ノートPCのカメラの位置が顔よりも低いために下からのアングルになり、顔が大きく見えたり二重あごが目立ったりする場合がある。しかし、シューズラックにノートPCを乗せれば顔とカメラが正対するので、そうした心配がなくなるというわけだ。また、ディスプレイの位置も高くなるので、猫背にならずにタイピングができる。
ラックの足部分には空洞があるため、有線のマウスやキーボードを取り付ける際にも最適だ。1台あれば、ウェブ会議のみならずリモートワーク全般が快適になるだろう。
クリップライト(セリア)
自宅内は基本的に生活スペースなので、照明は暗く設定されているもの。そこでウェブ会議を行うと、画面全体が暗くなってしまい、自分の顔色も悪く映って、相手に「体調が悪そう」とマイナスイメージを与えてしまいかねない。そうした悩みは、PC自体に取り付けられる「クリップライト」さえあれば解決できる。
クリップライトをノートPCのディスプレイ上部にそのまま挟めば、正面から光が当たるので、顔の印象が明るくなり、肌もキレイに見せられる。このライトはヘッドの部分が、縦に90度、横に360度動かすことができるので、照明が当たる位置の微調整ができる点もうれしい。駆動には単3電池を2本使用するため、家にない人は電池も一緒に購入しておこう。
CCクリーム(ダイソー)
ウェブ会議により画面上で自分の顔を見る機会が増えたことで、「肌の毛穴や肌荒れ、くすみが気になる」「ヒゲの剃り痕やニキビ痕が目立っていて、ついつい見てしまう」など、自分の顔のコンプレックスが気になる男性が増えている。そうした悩みには、コスメで対応するのも手だ。
特におすすめなのが、ダイソーのコスメシリーズ「URGLAM」の「CCクリーム」。「CC」とは「カラーコントロール」のことで、毛穴やくすみをカバーし、健康的な肌を演出してくれる。伸びの良いクリームで、カバー力はあるのにべたつかず、画面越しではファンデーションを塗っているとはわからない自然な仕上がりだ。パッケージも黒基調のシンプルなデザインなので、男性でも手に取りやすいだろう。
試したところ、洗顔料でもオフできたが、公式に記載されているわけではないので、気になる人は一緒にクレンジングアイテムも買うことをおすすめする。
広角レンズ(キャンドゥ)
スマートフォンのカメラに装着し、画角を広げる「広角レンズ」。クリップライトと同様にPCのディスプレイ上部、カメラの位置にセットすれば、ウェブ会議にピッタリのアイテムとなる。
広角レンズをつけることで画角が広がり、大きな身振り手振りを相手に見せることができるようになるのだ。筆者の場合、もともと画角の横幅が両肩が収まるくらいだったが、レンズをつけることで、腕を伸ばしたときの肘が映るまでに広がった。
PC本体から離れずとも映る範囲を広げられれば、大きなジェスチャーをすることも可能だ。ウェブ会議では対面と違って声の大小や表情が伝わりづらいので、意思疎通のためにはボディランゲージが重要になる。とはいえ、画角が広がると余計なものも映り込みかねない。背景に映って困るものがないか、しっかりと確認してから使っていただきたい。
アフターコロナの社会では、リモートワークやウェブ会議は一定程度、定着していきそうだ。そうした働き方を快適にしてくれる便利アイテムを、ぜひ手に取ってみてほしい。
(文=清談社)