日を追うごとに冷え込みが増す季節だが、スーツ量販店も続々と秋冬アイテムを投下している。コロナ禍でテレワークが浸透したとはいえ、まだまだ出社することも多く、さらに自宅でのリモート会議でもフォーマルな格好が求められる場合もあるだろう。
また、スーツ量販店でも近年はカジュアルファッションアイテムも販売しているため、スーツのついでに購入する人も多い。そこで今回は、そんな秋にピッタリなスーツ量販店のアイテムを5つ紹介していく(価格はウェブ税別価格)。
【nano・universe DESIGN】縦キルトダウンベスト/AOKI/4990円
ユニクロの「ウルトラライトダウンベスト」によって、スーツの中にもダウンベストを着用することが浸透したが、AOKIからも独自のアイテムが登場だ。
セレクトショップとして人気の高い「nano・universe」とのコラボアイテムであり、注目ポイントはスマートに見える縦キルトと、ジレらしい裾のカットだ。定番であるユニクロのそれは横キルトであるため、少々野暮ったく見えるが、縦キルトのおかげでスマートな見た目になる。
一番上のスナッフボタンを外せば深いVゾーンをつくることもでき、ジャケットインナーに合わせても違和感はまったくない。ネックに付いているゴムを利用してコンパクトに畳むこともでき、持ち運びも容易。また、中身もダウン素材を90%使用しているため保温効果も抜群だ。
TSC×Begin×UNIVERSAL OVERALL/コーデュラツイルジャケット/THE SUIT COMPANY/2万6000円
シカゴの名門ワークウェアブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサル オーバーオール)」とスーツカンパニーがコラボしたジャケット。正反対なテイストに思われる両者のコラボを提案したのは、男性のモノ&ファッションを牽引する雑誌「Begin」だ。
寸胴のようなボックスシルエットを基本としているが、ウェストをわずかにシェイプさせ、今っぽいシルエットに落とし込んでいる。スリムすぎる最近のスーツに抵抗があるミドル世代でも安心して着られる一品だ。
生地も上質のウールをブレンドしており、光沢感がありつつもソフトな肌触りを実現。摩耗強度に優れたコーデュラナイロンを混紡しているため、リュックなどを背負っても傷みにくい。
ワークウェアとドレスウェアのいいとこ取りしたアイテムに仕上がっているが、流行も取り入れつつ攻めたデザインになっている。裏地のストライプ柄など細かい演出が光る、デキる男のおしゃれジャケットだ。
2アイレットチャッカブーツ/ブラック×スエード/SUIT SELECT/1万5000円
カジュアルでもフォーマルでも、どんなシーンにも重宝するチャッカブーツ。特にスエード素材のアイテムは秋冬に大活躍するので、一足は持っておきたいところである。
スーツセレクトのチャッカブーツはしっかりと牛革を使用しているため、上質感がにじみ出ている。また、接着剤で圧着させるセメントテッド式製法のため比較的雨に強く、重量も軽いので非常に歩きやすい。靴底は合成ゴムソールですべりにくく仕上げているのもありがたい。
しかも、安心のメイド・イン・ジャパンなので品質も折り紙つき。おしゃれは足元からと言われるように、いつもの革靴からチャッカブーツにするだけで周囲に一目置かれること間違いなしだ。
フリースジャケット/洋服の青山/1万1700円
テレワークなど働き方が大きく変わっている現代において、洋服の青山は「ニューノーマルなシゴト服」というコンセプトで、新たなラインナップ「BLUE PACKAGE」を展開している。
このフリースジャケットはそのひとつ。フリースジャージー素材を使用し、ストレスレスな着心地を実現していながら、縫い目を極限まで減らし、スッキリとしたシルエットに仕上げているため、在宅時でも出社時でも着られるシームレスなジャケットとなっている。
摩耗に強く伸縮性抜群の素材を使用しているため、外出時にビジネスバッグなどを持っても服が傷む心配はない。もちろん自宅で洗濯が可能な点もありがたい。
コロナ禍のビジネスパーソンにとって、自宅で気軽に羽織れるジャケットは必須アイテムだ。
ブリーフケース/THE SUIT COMPANY/1万3000円
20周年を迎えたスーツカンパニーが、この秋に記念アイテムを発売。そのひとつが、ビジネススタイルにおいては王道アイテムのブリーフケースだ。
老舗の鞄ブランド「ACE」とスーツカンパニーがタッグを組んだ一品だが、そのテイストは女性目線で考えた「男性に持ってほしいバッグ」だという。細かい模様のサフィアーノ調に型押ししたり、女性に不人気なショルダーテープ(斜めがけ)を外したりと、好印象間違いなしの仕様だ。
見た目のこだわりだけでなく、複数のポケットやペンホルダーも備え、スリムながらもしっかりと自立する優れもの。今秋に発売されたばかりの新定番かつ決定版のケースを、ぜひ手にとってほしい。
(文=清談社)