まるでマッサージ師の施術…バカ売れ「マイリラ シートマッサージャー」もう手放せない
腰、肩、首筋、こっていませんか? 痛くないですか?
なかなか収まらないコロナ禍、そろそろテレワークやオンライン会議も板に付いたはいいけれど、なんだか肩こりや首の痛み、疲れ目などで仕事がはかどらないなんて方も多いはず。その原因は、自宅のデスクとイスが原因かもしれません。
会社で使っていたデスクとイス、自分にピッタリなじんでいて、実はイイモノを導入していたことに気づかされるでしょう。書斎がある人なんてごくわずか。ほとんどの方は、リビングの机やダイニングのテーブルにパソコンや書類を広げて作業しているでしょう。
でもコレが肩こりなどの原因です。一般的な事務机は天板の高さがほぼ72cmで、事務イスは座面が床から36~45cmで調整できるようになっています。書き物やノートパソコンで作業するときは低めにして、デスクトップのパソコンをする場合は少し高めにするでしょう。
でも自宅のダイニングテーブルは、70~72cmが標準。そしてイスは41~42cmと結構高めなのです。だからノートパソコンや書き物をダイニングテーブルですると、常に頭が下を向いてしまうので、首回りにこりや痛みを感じてしまうのです。
また首をかばうために、知らずのうちに不自然に腰をイスからずらして、頭の位置を低くしようとして、腰を痛めてしまう場合もあります。
そんなテレワークで腰や肩を痛めた方に大人気なのが、フジ医療器の「マイリラ シートマッサージャー」(MRL-1200)です。
一度使うと止められない! クセになる気持ちよさ!
肩を叩いたり振動でコリをほぐす簡易マッサージャーと違い、シートマッサージャーは、数十万円するマッサージチェアの施術と同じ「揉み玉(もみだま)」方式。アームに付いた揉み玉が、肩や腰を挟み込み、まるで施術を受けているに。揉み+叩きのあわせ技でこりや痛みをほぐしてくれます。
でも価格は、同社のネット通販でおよそ4万5000円(税込み)、市場価格ではおよそ3万7000円(税込み)と、かなりお買い得です。マッサージチェアの場合は、スタートすると自動的に背もたれが倒れ、揉みや押しの強さが決まりますが、シートマッサージャーはイスがないので、イスのリクライニング角度を自分で変えて、施術の強さを自分で調整します。普通のイスやソファーに設置してもかまいませんが、リクライニング機能があるイスなら強さが調整できて便利です。またシートマッサージャーを布団のように床に敷いて、その上に寝転がると、自分の体重が揉み玉にかかるので、強い施術ができます。
このシートマッサージャーには、首と肩用に揉み玉が6個、肩甲骨~腰用に揉み玉が4個あり、それぞれが複雑な動きをして、コリや痛みをほぐします。コース選択は全部で3種類。全身をくまなくマッサージするコースに加え、肩こりをメインにほぐすメニュー、そして腰を広範囲にマッサージするコースです。すべてのメニューは10分で自動停止しますから、寝てしまっても安心。あまりの気持ちよさに「おかわり」したくなりますが、30分以上やると「揉み返し」と呼ばれる逆効果になってしまい、痛みを伴うので注意しましょう。
筆者は一年中原稿を書いていて、イスの座り方も悪いため、肩こりがひどく慢性的なので内科で薬を出してもらっているほどです。そんな「コリこり」のボクがオススメするのは、全身マッサージ。強さはシートマッサージャーを床に敷いて、寝転がる最強モードで使っています。
腰の揉み玉は、マッサージ師さんが背筋を中心にグーの手でグイグイ押しながら、上下に伸ばしてくれる感じがクセになる気持ちよさです。さらに人間ではできない「さざなみ」というパターンを加えると、背中を叩きながら揉むという新感覚の気持ちよさが味わえます。叩きも結構強いので「アー」と声を出していると「アァアァアァ」となりつつ、背筋を伸ばし、さらに揉まれるので、これまた病み付きになります。
一方、肩は押したり、揉んだり、掴んだりを複雑に組み合わせる施術です。頭を置くヘッドレスト(枕)の角度が調整できるので、6個の揉み玉がシッカリ当たるように調整できます。また掴みの動作は、首を左右から掴む施術と、肩を前後で掴む施術の組み合わせです。マッサージ師さんにやってもらうと、タオルを首に当てたり、肩に当て直したりするので、「次ここくるな!」とわかってしまうし、ちょっと施術が中断してしまいますが、シートマッサージャーは瞬時に首から肩に切り替えたり、人間ではできない同時施術をするので、これまた味わったことのない気持ちよさです。
マッサージ師さんに負けてしまうのは「あ!ここバリバリにこってますね!」とか指摘してくれない点と、マッサージ師さんの手の温もりがない点です。高級マッサージチェアなら、温感揉み玉を使っているものがありますが、気持ちよすぎて「寝落ち」してしまうのが難点です。
テレワークの合間に1回10分ずつ3回に分けて使うなら、寝落ちしづらい(それでも、記憶が飛んでいる場合や、時計がものすごい速さで進んでいるときが!)冷感揉み球のほうがイイのかもしれません。10分のメニューが終わる頃には、血行がよくなるので、肩や首回りはほんのり温かくなるほどです。
さて「フジ医療器」という耳慣れない会社ではありますが、実は1954年に世界で始めてマッサージチェアを開発した会社です。
温泉や古い銭湯に置いてある、茶色のシートに2本のアーム、これに揉み玉が4個付いているのはほぼフジ医療器でしょう。創業から67年間専門メーカーとして培われたノウハウが詰まったシートマッサージャーなので、肩こりや腰痛に効かないわけがないし、気持ちよくて当然といえば当然なのです。しかもきちんと「医療機器認証番号」も取得しているので、ドン・キホーテで売っている破格のマッサージャーとはわけが違います。
ココで言っておきますが、ベタ褒めしていますが「企画広告」でも「ステマ」でもありません。お金は一切もらっていませんので、一銭でも欲しいところです(笑)。
小さな女性でも大柄な男性でもすべての人にフィットする
パッと見だと座椅子のように見えますが、実は座面は座ったときの座高調整用のクッションです。身長165cmのボクは、座面のクッションを外して使っています。また先に述べたとおり、ヘッドレストは角度が変えられるので、まず肩の揉み玉がしっかり当たるように、角度を調整します。ちょっと肩まで届かないという場合は、座面を使ったり、バスタオルを折った上に座って高さを微調整するといいでしょう。
筆者のように寝転がって使う場合は、なんの調整も必要ありません。肩部分に体を合わせるだけです。なお腰の位置や幅は、リモコンで個別に設定できます。腰の揉み玉は上下左右に動くので、どんな人にもジャストフィットというワケです。
なおフジ医療器は、シートマッサージャーにピッタリのイスも別売しています。が、中身はおそらくIKEAのこれです(笑)。
フジ医療器のオプションで購入すると、税込み1万6280円ですが、IKEAの「ポエング」なら税込み6990円で購入できます。どちらもオンラインショッピングで購入できるので、いろんな角度でシートマッサージャーを使ってみてから、別途買い足してみてください。
なおシートマッサージャーには、ヘッドレストから背中にかけて、通気性の高いシートが付属しています。これは取り外して洗濯機で洗えるので衛生的ですし、肌触りのいいタオルなどにチェンジすれば、リフレクソロジー店さながらです。
テレワーク疲れにも立ち仕事あとの疲れにもシートマッサージャー
ここではテレワークの肩こりや腰の痛みの解消用としてご紹介してきたシートマッサージャー。でも立ち仕事でも腰に負担がかかります。販売店員さんや工場勤務、外回りが多い営業職、そしてドライバーのみなさんにもぜひオススメしたいです!
簡易型とはいえ、マッサージチェアにせまる施術ができるシートマッサージャー。マッサージチェアを買う資金もなければ、スペースもない! という方に、実売3万円台で買えるシートマッサージャーを強くオススメします。なんたってリフレクソロジー店に10回以上通ったら元が取れるのです。そしてここまでオススメするのは、ボクが手放せない家電のひとつだから……。マジです。
(文=藤山哲人/体当たり家電ライター)