「沈黙の臓器」肝臓悪化で高脂血症や動脈硬化…超簡単こんにゃく温法や煮出し湯が効く!
日本には四季があり、それぞれの季節に特徴があります。季節ごとに、おいしい食べ物があって、旬という言葉も、だいぶ形骸化したとはいえ、まだまだ使われています。日本人は、この季節の移ろいというものを大事にして、その中で伝統や文化を育んできました。
しかし、体の変化や順応という側面からみると、季節は5つに分けたほうが合理的です。春、夏、秋、冬に「初夏・梅雨」という季節を加えるのです。当然、春と夏の間にそれがあるわけですが、この時季は腰椎二番という箇所に負荷がかかり、肝臓がペースダウンするのが特徴的です。
また、梅雨時にはあまり食欲が湧きませんが、むしろそれは当然のことなのです。食欲がない時に無理して食べ過ぎると、後々ひどい目に遭うので注意が必要です。特に肉類や乳製品など、消化に負担がかかる食べ物は、最小限にとどめておくのが無難です。化学物質もできるだけ取り込まないようにしましょう。なぜなら、化学物質は肝臓で解毒しますがが、ペースダウンしているところに追い打ちをかけるようなことはするべきではないからです。
なぜ肝臓の働きがペースダウンするのでしょうか。それは前の季節、つまり春に、体がどんな働きをしていたかを考えればわかります。春は、排泄が活発に行われる季節ですが、その時季に排泄しきれない毒素を、肝臓ががんばって働いて無毒化・無害化するためにエネルギーを使ってしまうからです。そして、初夏・梅雨の時季に肝臓は一休みしたいのです。
自宅でできる肝臓ケア
この時季に限ったことではありませんが、疲れた肝臓をケアする手軽な方法があります。それは「煮出し湯」といわれる方法で、以下の手順で行います。
1.バスタブに、少しぬるめ(39~40度くらい)の湯をはる
2.湯に浸かって、追い焚きをするか、熱めの湯を足して湯温を上げる
3.我慢できる限界まで湯に浸かり、出たらすぐに体を拭く
4.体を拭く順番は、背中→手→足→胸→腹→顔
5.あとは、服を着てゆっくりとする。汗が出てきたら、なるべく早く拭き取る。体が冷えないように、汗で下着が濡れたらすぐに着替える。
このようにすると、肝臓は蘇ります。この方法は、卓効がありますが、何度もやってはいけません。1日1回、最大3日までなら連続してもいいですが、それ以上はやらないでください。かえって疲れてしまうことがあります。もちろん、血圧が高めの方や、心臓に問題を抱えている方はやらないでください。