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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

「沈黙の臓器」肝臓悪化で高脂血症や動脈硬化…超簡単こんにゃく温法や煮出し湯が効く!

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 もうひとつは「肝臓のこんにゃく温法」といわれる方法です。

1.鍋に水とこんにゃくを入れ中火にかける
2.沸騰したら弱火にして約15分茹でる
3.茹でたこんにゃくを手拭いでくるむ(タオルではダメ)
4.仰向けに寝て、肝臓の上(右側、肋骨のきわ)にこんにゃくを置く。最初はこんにゃくが熱いので、おなかの上に手拭いを八つ折りくらいにして置き、その上にこんにゃくを置く。こんにゃくが徐々に冷めてきたら、手拭いを薄くしていき、最後はこんにゃくを直接置く。
5.20分ほどたったら終了

 これまた卓効がありますが、やはり連続で行うのは3日までです。連日行う場合は同じこんにゃくを使えますが、使い終わったこんにゃくは決して食べないでください。こんにゃくが毒を吸い込んでいるからです。肝臓のこんにゃく温法は、どなたでもできますのでお試しください。ただし、やけどをしないようにご注意ください。

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 肝臓と聞くと、多くの方は「お酒」を連想するのではないでしょうか。確かに、過度な飲酒は肝臓に多大な負担をかけますが、適度に飲む分にはそれほど悪影響があるとは思えません。難しいのは、どの程度が「適量」なのかということでしょう。これは、人それぞれです。ただし、もともとアルコールを分解する酵素が、欧米人より少ないといわれる日本人は、体質的にそれほどアルコールに強いわけではないので、そのあたりも考慮した上で、深酒は慎まないといけません。

 特段、この時季の深酒は、本格的な夏に突入してからの体力に影響を与えるということは、覚えておいていただきたいところです。アルコールは、白砂糖と同様に「エンプティ・カロリー」と呼ばれます。「カロリーはあるが、ほかの栄養素を含まない食品」という意味で、ネガティブに捉えるべきですが、最近は誤解して解釈されている方も増えているようです。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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