貧乏ゆすりは悪い習慣。
暗いところで本を読むと目が悪くなる。
スクワットはひざを痛める。
私たちの生活の中にあるこうした「常識」には、実は間違いであったり、すでに否定されているものも含まれている。
生活の隅々にある間違った習慣の数々
そんな間違った「常識」の新事実を紹介するのが、『日本人の9割が信じてる 大間違いな常識』(ホームライフ取材班編、青春出版社刊)だ。本書では、健康、食べ物、家事、運動、マナーなど、よくある暮らしのシーンから常識だと思っていたことの意外な大間違いをピックアップし、ダメな理由を解説し、正しい方法を紹介する。
編集は、「暮らしをもっと楽しく! もっと便利に! 」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団のホームライフ取材班。
本書では、どんな常識が覆されていくのか、いくつかあげていきたい。
暗いところで本を読むと目が悪くなる!?
暗いところで本やマンガを読むと目が悪くなる、と言われたことはあるだろう。近視を引き起こす重要なNG習慣だと広く信じられてきたからだ。
しかし、「暗さ」と「目が悪くなること」の間に実は直接的な関係はない。近視が進む原因は、遺伝的な要因に加えて、近くを長時間見続けることが大きいとされている。暗いところで読書すること自体は、視力低下の原因にはならないのだ。
ただし、暗い中で目のピントを合わせるには、動向を大きくして、少ない光を効果的に取り入れなければならないため、眼精疲労を引き起こす原因にはなるそう。近視の直接的な原因にはならないが、暗い場所での長時間の読書は避けたほうがいい。
貧乏ゆすりは悪いクセ!?
残念なマナーの代表とされるのが、貧乏ゆすり。しかし、近年の研究で、貧乏ゆすりには意外な効果があることがわかってきている。
それは、貧乏ゆすりをすると幸せな気分になれる、というもの。貧乏ゆすりをすると、セロトニンという物質が多く分泌されるという説が有力になっている。セロトニンは脳の神経伝達物質の一つで、滅めいを「幸せホルモン」という。脳内で分泌が増えると、心が安らいだり、イライラを解消するなど、精神を安定させる効果がある。セロトニンはウォーキングや自転車こぎなど、一定のリズムを刻む運動をすると分泌される。貧乏ゆすりは、まさにこのリズム運動になるのだ。周りからの目を気にしなけれは、貧乏ゆすりは意外な健康習慣になりうるものと言えるかもしれない。
本書を読むと、当たり前の常識だと思い込んでいたことの間違いの多さに驚くはず。日々の生活の中でも、間違った常識を習慣にしているものもあるかもしれない。正しい方法、新しい常識を取り入れてみてはどうだろう。 (T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。