先行きの見えないコロナ禍にあっても季節の移ろいは例年と変わらず、今冬はリモートワークをしながら出社もするというビジネスパーソンも少なくないだろう。
そんな中、スーツ量販店は新ラインナップを続々と展開中。特に、ツープライススーツショップと呼ばれるチェーン店にはお買い得なマストバイ商品も多いので、ぜひ購入して活用してほしい。
ツープライススーツショップとは、もともと1万9000円と2万8000円の2つの価格でスーツが選べる販売店のことだが、近年、その価格帯は多様になってきている。元祖ツープライススーツショップのザ・スーパースーツストアに加え、THE SUIT COMPANY、SUIT SELECT、ORIHICAが有名ショップといえるだろう。
今回紹介するのは、コナカがスタートさせたSUIT SELECT(スーツセレクト)。2001年に始まった「スーツセレクト21」が07年にトータルプロデューサーとして佐藤可士和氏を迎え入れ、「スーツセレクト」に刷新された。現在、全国199店舗を展開中だ(20年4月末時点)。そんなスーツセレクトから、5つのおすすめアイテムを紹介していく(価格はウェブ税別)。
VネックアンダーTシャツ/1000円
今や冬の必需品となった機能性アンダーシャツ。スーツセレクトをはじめとするコナカ系列で販売されている「ホットムーブ」は、ユニクロのヒートテックとは一味違う機能性を兼ね備えている。
発熱素材を使用し、人体から発せられる水分を吸収して熱を生み出すのはもちろん、速乾性もあり、快適な肌触りを実現。伸縮性も抜群な上に静電気防止仕様なので、冬のあらゆるシーンで快適に過ごすことができる。
また、洗濯回数を重ねてもヘタらないため、毎日着て洗っても、今期どころか来年の冬まで使えそうだ。首周りは深めのVネックを採用しており、スーツ量販店らしく、第二ボタンを外してもインナーが見えなくなっている点も見逃せない。ぜひ手に取って、ヒートテックとの違いを感じてみてほしい。
SUPER170’S NEW ZEALAND WOOLマフラー/7040円
温かくて保温性があるウールは冬のアイテムに欠かせない素材。そのウールを100%使用した極暖マフラーを紹介したい。
ウールの中でも希少価値が高く、高級とされているニュージーランド・ウール。そのうち、このマフラーに使用されている「SUPER170’S」はカシミヤと同等の細さで、ニュージーランド・ウール原料全体の0.02%しか生産されないことから、現地では「神様からの贈り物」と称されている最高級原料だ。そんな生地を贅沢に使ったマフラーは、着る人の品位を上げてくれるに違いない。
ウールは伸縮性や弾力性に優れ、シワになりにくいのもポイント。また、ウールの表面は人の髪の毛と同じように薄い膜で覆われているので、汚れがつきにくいのもうれしい。ビジネス、カジュアルに関係なく使い倒せる一品だ。
グローブ ブラック×レザー +Pittards plc/4640円
コロナ禍では感染予防の意味合いでも重宝するグローブ。スーツに合うのはレザーグローブで、スーツセレクトでも上質な商品が販売されている。
この商品は、イギリスで1826年に創業したPittards(ピタード)のレザーを使用している。創設以来、高い品質の革を製造するピタードは数々の革新的なレザーを開発、多くのブランドの革製品の品質を支える世界的な名門だ。
革部分の品質は折り紙付きで、裏面にはカシミヤブレンド素材が使用されているので、保温性も最高ランク。カシミヤの特徴であるソフトな肌触りも発揮されるので、つけ心地も抜群だ。この冬は、ワンランク上のスタイリングを実現するグローブを身につけてみてはいかがだろうか。
コットンウールブレンドパンツ 0タック ネイビー&ブラック×ハウンドトゥース/9800円
エレガント、曲線美、コンフォートを重視するスーツセレクトの「クラシコテーパード」をベースとしたパンツ。ノータックなので、ジャケパンスタイルやテレワークにも最適だ。また、ノータックはスポーティさや若々しさを印象づけるため、実年世代にも「若見え」効果がある。
ウエストはストレッチがきくシャーリング仕様になっているので、少々お腹周りが気になる人でも、心配なく着用できる。フロントポケットも意図的にななめに設置されているので、手の入り具合にもストレスを感じにくいだろう。
また、ウールも生地に配合されているので、温かく、軽い着心地を実感できる。冠婚葬祭やフォーマルなシーンでは着づらいかもしれないが、普段のオフィスワークやプライベートで着回しが可能な商品だろう。
タートルネックニットセーター ダークグレー FILIVIVI italia FOLCO/ 5800円
スタイリッシュなビジネスパーソンンが無難にセンスを発揮したいときの定番コーディネートが「タートルネック+ジャケット」。ビジネスシーンだけでなく、ちょっとカッチリしたいときのプライベートにも向いていて、スーツセレクトのタートルネックセーターもピッタリだ。
生地には、イタリアで200年以上の歴史を誇る老舗メーカーFILIVIVI社の糸「FOLCO」を使用。「FOLCO」はオーストラリア産の上質なメリノウールと、ドイツ製のDRAGONという毛玉のできにくいローピリング・アクリルを混紡した糸で、シルクのような光沢感と弾力性が特徴だ。ソフトな肌触りもあるので、着心地は申し分ない。
見た目的にも首元、袖口、裾口のリブ(縦の畝ができるような編み方)をミドルタイプにすることで服全体の表情を画一的にせず、変化をつけている。素材にもスタイルにもこだわった一品だ。
気品あふれるタートルネックで、この冬は一味違った自分を演出してみるのもアリではないだろうか。
(文=清談社)