寝苦しい夏の時期が終わったのに、なかなかぐっすり眠れなくて、疲れが抜けきらない、体が重いということはありませんか?
睡眠・呼吸メディカルクリニック「RESM新横浜」の院長で、これまで1万人の睡眠の治療を行ってきた白濱龍太郎先生は「寝苦しい夏で乱れた睡眠、それによって疲れた体は、そう簡単には元に戻りませんし、そもそも気温や台風などが多く気圧の変動が激しいこの時期は、自律神経が乱れやすいせいか、不眠で悩んで来院する方がとても多い」と語ります。
睡眠の悩みの多くは、深睡眠という、眠ってから4時間以内によく訪れる、脳と体が最も休まる深い眠りがきちんと訪れていないというのが原因。
では、その深睡眠をできるだけ長い時間取るためには、どうすればよいのかの解決法として、先生は著書『1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム刊)で、簡単で続けやすい「ぐっすりストレッチ」を提唱しています。
簡単なストレッチで深部体温と自律神経をコントロールし、眠気を誘う
「ぐっすりストレッチ」で行うストレッチは、全部で3種類。
簡単なやり方を説明すると、
・入浴時に首の後ろを、シャワーを当てながら揉む
・ふとんに入る前に、腕を曲げ、脇をひらいて肘を上にあげる。そのまま腕を後ろに向かって大きくゆっくりぐるりと回す。肘が体の前にきたら手を組み、手のひらを外側に向けて腕を伸ばし、そのまま頭の上までもっていきぐっと大きく伸びをする
・ふとんに入ってから鼻からゆっくりと息を吸い、口からゆっくりと吐く。息を吸うときに、足首を体側にぐっと曲げる。吐くときに元に戻す
といったもの。
これらを一つのストレッチ1分ずつ、合計3分行います。
これらのストレッチは深部体温の高低差によって眠くなる、自律神経の一つである副交感神経が優位になると眠くなるという二つの体の作用を利用したもので、これによって、できるだけ早く、深睡眠へと導くことが可能なのだそう。続ければ続けるほど有効で、1週間近くで効果が実感できるようになると白濱先生はいいます。
ぐっすり眠れば、カラダの不調も調い、病気にもなりにくい
ぐっすり眠ることの効果は、ただ単に、眠れないイライラから解消される、疲れがよく取れるというだけではありません。生活習慣病のもとである「血圧」「血糖値」「コレステロール」の値「冷え」や「肩こり」といった症状の改善、免疫力が上がることにより、「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」、基礎代謝が増えることで、「肥満」「骨粗しょう症」などの予防にもなります。
深い睡眠と健康な体。1日3分でできる本書のメソッドを試してみると、得られるものは多いかもしれません。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。