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2023.06.02 19:36
2017.11.30 19:45
石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」
日本人の半数が「高血圧」のカラクリ…脚を鍛えれば血圧は下がる!
「老化は脚から」ともいわれるように、足、腰、尻など下半身の筋力・筋量が低下してくると種々の老化現象が出現し、血圧は上昇してくる傾向がある(詳しくは拙著『高血圧の9割は「脚」で下がる!』<青春出版社>参照)。
若いときは尻、太ももなどの筋肉が発達しており、その筋肉内を走っている毛細血管の数も多く、下半身に血液が潤沢に巡っており、「頭寒足熱」の健康状態にある。歳と共に下半身の筋力や筋肉が減弱してくると、毛細血管の数も減り、行き場を失った血液は上半身に集まってくる。その結果、上半身の腕で計る血圧が上がってくるのである。
よって、ウォーキングをはじめとする運動、スクワット、ももあげ運動などで下半身の筋肉を鍛えると、上半身の血液が下半身に降りてきて、血圧は下がってくる。
また、筋肉運動により「プロスタグランジン」「タウリン」などの「降圧物質」の産生分泌が増加し、血管が拡張し、また利尿も促進され、塩分、水分も排泄されて血圧が下がってくる。
「老化は脚から」といわれるが、「高血圧の最大の原因は脚(の弱り)」と考えてよい。
高血圧をはじめ、心臓病、糖尿病、痛風、脳卒中などの生活習慣病を防ぐために脚の筋肉の鍛錬は極めて大切である。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)
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