世の中には、たくさんの健康法があふれかえっていますが、実際行うと手間がかかったり、高額なお金がかかったりするものが大半です。
ただ、なかには手間もお金もまったくかからない「寝るだけ」という変わり種も。
筋肉や骨のゆがみを取り除くことで、もとの健康な状態に
『6万人の患者が改善! 腰痛・肩こり・頭痛を解消 寝るだけ整体』(アスコム刊)には、布団に横たわる、文字どおり「寝るだけ」で体の不調にアプローチする整体術が明かされています。
提唱しているのは、神戸にある天竺整骨院で院長を務める田中宏さん。田中さんによると「寝るだけ整体」には、現代人の生活スタイルが大きく関わっているようです。
人間は、起きている間、下を向いていることがほとんど。仕事でパソコンを打つ、料理を作る、新聞や本を読む……。これらの行動が、首に負担をかけて、首の骨に通常あるはずの曲線を失わせてしまうのです。
本来、この曲線が頭の重みを吸収してバランスをとるしくみになっています。その曲線が損なわれると、背骨にかかる負担に対して、全身の骨や関節が無理にバランスをとろうとします。その結果、背骨ばかりではなく、骨盤やひざ、足首などの関節の痛みを招くことになるのです。
「寝るだけ整体」は、寝ている間に筋肉や骨のゆがみを取り除くことで、体のゆがんだ部分を修復して、もとの健康な状態に戻そうという取り組みだといえます。
首の下にバスタオルで作った枕を置き、あお向けで寝るだけ!
正しい姿勢を確認するときに、よく言われるのが「壁に頭と背中をくっつけてまっすぐに立つ」というもの。この姿勢こそが、人にとってもっとも正しい姿勢なのだそうです。
「寝るだけ整体」は、この正しい姿勢を寝ることで再現しようという整体。具体的な方法も、「首の下にバスタオルで作った枕を置いて、あお向けで寝る」というごくごくシンプルなもの。
枕によって、首の曲線をキープすることで、首にかかる負担をなくして、本来の曲線が自然に元通りになるといいます。
そして体が整えば、体の痛みや不調への好影響も期待できます。本書では正しい寝方についてわかりやすく、自宅でも簡単に実行できる方法を伝授。肩こりや冷え症といった不調に悩まされている人は、試してみるといいかもしれません。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。