ちょうど半世紀前の1971年7月。大手ハンバーガーチェーン店マクドナルドが、銀座三越に日本1号店をオープンさせた。開店当時から人気が衰えることのない日本のマックは、今年で創業50年を迎える。
50周年を記念して、5月末よりアメリカ創成期のキャラクター「スピーディー」が、袋やポテト・ナゲットの箱にデザインされ、特別パッケージとして展開。アメリカを想起させるヴィンテージなデザインが話題を呼んでいる。また、2020年10月にSNSで行われた「#私の推しバーガー」企画で、“もう一度食べたいバーガー”として多くのリクエストがあった3商品が復刻し、盛り上がりを見せている。
5月全店売上高が前年同月比6.7%増、既存店売上高が前年同月比5.7%増と好調なマックには、今年も暑い夏だからこそ食べたくなる魅力的な期間限定商品が多く登場している。そこで今回は「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が厳選した「この夏、買うべきマクドナルドのメニュー5品」を紹介していく。
ジューシーチキン赤とうがらし/390円(税込、以下同)
2008年からレギュラーメニューとして登場していた「ジューシーチキン赤とうがらし」。この商品は、冒頭でも紹介した「#私の推しバーガー」によって復刻することになったバーガーのひとつである。
ジューシーで柔らかいモモ肉とカリカリの衣、そして後を引く赤とうがらしの辛さがたまらない逸品。チキンの衣だけでなく、モモ肉自体にもスパイシーな味つけがされているのだが、その辛さが際立つチキンに甘めのマヨネーズとシャキシャキのレタスがいいアクセントとなっており、味に深みが出ていると感じた。
辛さが苦手な方は購入を避けるべき商品かもしれないが、そこまで辛さに抵抗がない、もしくは辛いものが大好きという方にとっては、やみつきになるチキンだろう。
トリチ(トリプルチーズバーガー)/420円
「トリチ(トリプルチーズバーガー)」も、先ほど紹介した「ジューシーチキン赤とうがらし」と同じく「#私の推しバーガー」にて選出されたハンバーガーである。
商品名の通り「ダブルチーズバーガー」にチェダーチーズとビーフパティをそれぞれ1枚ずつ追加したボリュームたっぷりの商品で、このバーガー単品でも満腹感が得られるという人もいるだろう。
SNSで「トリチ」の評判を探ってみても、マイナスな評価をつけている人はほぼいない状態。それほどファンが多いということだ。
炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ/490円
大人気商品“サムライマック”のひとつ「炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ」。この商品は、大好評につき今年からレギュラーメニューとして販売されることになり、ファンからは歓喜の声が湧いている。
2枚重ねにされた肉厚のパティの間に濃厚な味わいを持つチェダーチーズが挟まった、肉好きにはたまらないボリューミーさが魅力。さらに商品名にあるように、香ばしい炙り醤油風味のソースが食欲を増進させ、にんにくの味が引き立つ味の濃いソースがとにかくクセになるのだ。
炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ/490円
前出「ダブル肉厚ビーフ」と同じく、サムライマック「炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ」も人気が高い商品。SNSでは、どちらのハンバーガーのほうが美味しいかといった論争が繰り広げられるほど、この商品も「ダブル肉厚ビーフ」に負けず劣らず多くのファンを抱えている。
「ダブル肉厚ビーフ」との決定的な違いは、“さわやかさ”にあるだろう。分厚いビーフパティの上に、テイストを変えてくれるトマトや、シャキシャキ食感のレタスとオニオンが乗せられているからである。食べごたえのある肉々しいパティと新鮮な野菜が組み合わさることによって、さっぱりとした印象が後味として刻み込まれるのだ。
「ダブル肉厚ビーフ」のレビューのなかに、「肉々しいのも美味しいけど、食べたあと胃もたれがする」という声もあるが、そんな方たちには「ベーコントマト肉厚ビーフ」をおすすめしたい。肉と野菜のバランスがよいため胃もたれしにくく、食後も美味しい余韻に浸れることだろう。
マックフルーリー チョコバナナ味/290円
期間限定で販売されている「マックフルーリー チョコバナナ味」。ピカチュウの数量限定パッケージがかわいいと話題になり、同時に味に関しても、これまで登場したマックフルーリー商品のなかでもかなりクオリティが高いとのレビューが多かった。
この商品の大きなポイントは、黄色のバナナ風味コーンクラッシュだ。ミルクソフトクリームにかかっている香りの深いバナナソースとチョコソースの上に、サクサク食感がやみつきになるコーンクラッシュが入っている。それにより、味だけでなく食感も十分に楽しむことができるのである。
マックフルーリーには、レギュラー商品として「オレオ味」が存在するが、違う味にも挑戦してみたいという方は、ぜひご賞味いただきたい。
今回は、夏の新作商品を中心に扱ってきたが、それだけ今夏登場している商品は“当たり”が多い印象だった。ぜひマックの逸品たちで暑い夏を乗り切っていただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)