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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」 №83

料理の手間を劇的に減らす「家での料理のシステム化」

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
料理の手間を劇的に減らす「家での料理のシステム化」の画像1「Getty Images」より

 本連載のなかでもたびたび述べてきたように、私たち人間は2つの内容の異なる栄養素を必要としています。そのうちのひとつが「必須栄養素」と呼ばれる、約50種類の栄養素で、アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどです。

 もうひとつが「植物栄養素」と呼ばれるもので、約5000種類もあると考えられています。代表的なものは、ベータカロテン、リコピン、アントシアニン、カプサイシン、サポニン、イソフラボンなどですが、これら植物栄養素は、自分で移動することができない植物が、過酷な自然環境から自身を守るためにつくり出す化合物だと考えられています。

 植物は、紫外線や害虫、ウィルス、バクテリアなどから自分の身を守るために必要な物質をつくり出しているのです。その植物栄養素を摂取することで、私たちは健康を守ることができるのです。さまざまな呼び方があり、英語で「ファイトニュートリエント」と言った場合の日本語訳は「植物栄養素」ですが、「ファイトケミカル」の場合は「植物化学物質」となります。

料理の手間を劇的に減らす「家での料理のシステム化」の画像2

 ちなみに、この「ファイト」という言葉は、ギリシャ語で「植物」という意味ですが、「フィト」と言う人もいます。そうなると、フィトケミカルという言い方になるのですが、どの言い方をしても、意味は同じです。便宜上、筆者は「植物栄養素」と言います。

 私たちが健康を維持、増進していくためには、この2つの栄養素を常に補給しなければなりません。しかし残念ながら、それができている人はごくわずかです。むしろ、このような情報を知らない人が大半でしょう。また、知っていたとしても、それらを摂取するための具体的方策、たとえば食材の選定や調理法などを知らなければ、実践することは難しいでしょう。よしんば、わかっていたとしても、外食でそれを実現するのはほとんど無理ですし、また忙しい日常の中で毎食、完璧につくるということも現実的ではありません。

 そのため、筆者は「家庭料理のシステム化」を提唱しているわけです。家庭料理をシステム化できれば、毎食をはじめの段階からつくる必要はなくなり、料理の組み合わせさえ考えれば必須栄養素と植物栄養素を過不足なく、万遍なく摂取できます。筆者が提唱している家庭料理のシステム化では、料理には特別な技術を必要とせず、普通に手に入る調味料しか使いません。

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南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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