残暑が続くこの時期はまだまだ汗をかくことが多く、スーツの汚れも気になるところだ。毎回クリーニングに出すとなると面倒かつ費用もかかるため、多少汗臭くても、消臭スプレーなどを吹きかけて着用している人も多いだろう。
しかし、近年では自宅の洗濯機で洗えたり、シャワーで流したりすることのできるスーツが続々と登場している。コロナ禍の今、もはや「洗えるスーツ」はビジネスパーソンの必須アイテムともいえるのではないだろうか。
今回は、特に優秀な洗える商品を洋服の青山、AOKI、コナカからそれぞれ1品ずつ紹介する(価格はウェブ税込)。
青山 スタイリッシュスラックス/8690円
最近はカジュアルな服装でも許される職場が増え、また普段着でも使えるスラックスの人気も高い。今回はそんな需要も満たしつつ、かっちりとしたスーツスタイルにも使えるアイテムを紹介したい。
近年のスーツ業界はスリムタイプがトレンドだったが、昨年から今年にかけては、ややゆったりめなシルエットが好まれるようになっている。このスラックスも、そんなトレンドを取り入れた、ゆとりのあるシルエットだ。細身のパンツが苦手だった人には特におすすめである。
見た目以上に機能性も優れている。ウォッシャブル機能付きのため、ネットに入れるだけで家庭用洗濯機での洗濯が可能。また、ハンガーにかけてのシャワークリーンにも対応しているので、シミや多少の汚れがついたときには非常に助かるだろう。
また、ポリエステルの素材特性によりシワになりにくく、自転車などさまざまな通勤スタイルにも対応している。軽く薄い見た目だが、シワ防止機能もしっかり備わっているのだ。
さらに伸縮性もあるため、ストレッチが効き、履き心地も快適だ。セットアップ仕様なので、気に入ったらジャケットも購入し、今風スタイルでキメることも可能だ。
AOKI 接触冷感 洗える 黒無地2つボタン2パンツスーツ LES MUES スリム/2万5960円
この「LES MUES スリム」も家庭用洗濯機で洗える仕様となっており、ネットに入れて洗い、干しておくだけで、いつでも清潔なスーツを着ることができる。耐久性を強化する縫製と入念なプレスを行っているので、ボタン取れや糸のほつれがなく、シワも発生しにくくなっている。
さらに、裏袖には冷感生地をあしらっているため、着用時に冷たく感じられる。また、生地を限界まで薄く軽くすることで、従来比10%の軽量化に成功。全体としては500mlのペットボトルよりも軽いというから、驚きだ。この軽量化により、長時間着ていても疲れにくいスーツとなっている。ちなみに、生地が薄くなるほど家庭での洗濯が難しくなるが、耐久性については第三者機関の試験にも合格しているので、へたれる心配は少ない。
ジャケットのシルエットはウエストをやや細く絞っており、スタイリッシュさを醸し出している。全体的にスリムな仕上がりになっているが、パンツのウエスト部分には特殊な仕様とストレッチ芯を使うことで伸縮性が高く、快適な履き心地を実現している。
ウォッシャブル、接触冷感、軽量の機能性スーツが3万円以下。それに加えて、パンツが2本ついてくるお得アイテムを買わない手はない。
コナカ【JOHN PEARSE Black SELECT LINE】2釦シングルスーツ/ブラック×シャドーストライプ/SHOWER CLEAN/6万4900円
コナカを代表するブランド「ジョンピアース」からも機能性スーツが登場している。同ブランドはイギリスを代表するデザイナーのジョン・ピアース氏によるもので、伝統的な技術をベースに個性やファッション性を楽しめる「モダンブリティッシュ」を極めたブランドだ。
その中でも、今回の「JOHN PEARSE Black SELECT LINE」シリーズはトレンドを積極的に取り入れてつくられたスーツラインナップだ。どんな職場に着ていってもマッチするだろう。
機能性の点では、なんといってもシャワークリーン対応が挙げられる。温水シャワーを当てるだけで汚れやシワ、ニオイを洗い流すことが可能だ。シャワーするだけなので、洗剤やネットも必要ないという手軽さである。ジャケット、スラックスともに、裏と表を温水で2~3分洗い流せば完了だ。あとは乾くのを待てば良いので、コストや時間をかけなくて済む。
これならば普段使いはもちろん、出張時のスーツにも最適。ホテルに戻ったらシャワーで流すだけで、翌日には清潔なスーツでビジネスに挑むことができる。一流のデザイナーによるブランド力とシャワークリーン機能を併せ持つ高コスパスーツに、一度袖を通してみてはいかがだろうか。
(文=清談社)