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ホットシェフ以外は要注意?セイコーマートなのに不評な総菜など4選&レビュー

取材・文=文月/A4studio
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セイコーマート「炭火焼風ピリ辛豚カルビ弁当」

 北海道のローカルコンビニチェーン店として有名なセイコーマート(以下、セコマ)。北海道民に「最も身近なコンビニは?」と質問すると、ほとんどが「セコマ」と答えるほど道内ではメジャーなコンビニだ。ちなみに筆者は生まれも育ちも北海道の道産子であり、学生時代はセコマの商品によくお世話になっていた。

 セコマの歴史は、1971年8月10日、札幌市北区に開店した「コンビニエンスストア萩中」から始まる。翌年からチェーン全体で「セイコーマート」と名乗るようになり、今日に至るまで店舗数の拡大を続けてきた。2022年8月末現在の道内店舗数は1083店舗と、全国コンビニ店舗数1位のセブン‐イレブンの道内店舗数・約1000店舗よりも多い結果に。セブンより多いことを考えると、道内におけるセコマのシェア率はかなり高いことが窺えるだろう。

 そんなセコマは、北海道産素材使用の食品たちが魅力的。1995年から開始のリテールブランドでは、総菜、おにぎり、サンドイッチといった日配品から、ソフトドリンク、牛乳、ワイン、カップ麺なども売られており、商品が1000品以上もラインナップ。そして、道内に800店以上も存在し、弁当、ホットスナック、おにぎりを販売する店内調理型の販売コーナー「ホットシェフ」の商品は、道内外問わず非常に人気だ。

 とはいえ、道民のソウルフードともいえるセコマの商品だが、なかには微妙な評価の商品も少なからず存在している。特にホットシェフ以外の工場製造商品には「微妙」と感じるものも……。そこで今回は、北海道を訪れた際に要注意なセコマのリテールブランド商品を4品紹介していく。

炭火焼風ピリ辛豚カルビ弁当/408円(税込、以下同)

 ホットシェフのイメージが強いセコマでは、工場で製造しているリテールブランド商品のほうが実は多く、なかには逸品が紛れていることも珍しくない。ただ「炭火焼風ピリ辛豚カルビ弁当」を購入する際は注意が必要かもしれない。

 本品はピリ辛の甘じょっぱいたれで味付けした豚カルビがメインの弁当。開封してみると、炭火の風味が効いた豚肉の香りが漂ってくる。しかし、たれがゼラチン状で、口の中でねちょねちょするのが気になってしまう人もいるだろう。豚肉が香ばしく焼き上げられていて旨味が出ていただけに少々残念だ。

 また、店内出来立てのホットシェフ弁当と比較すると、そもそも本品のような工場製造弁当を購入する優先度は低めだといえる。ホカホカの状態で提供される「ホットシェフ カツ丼」「ホットシェフ 豚丼」のほうが味的にもコスパ的にも満足できるだろう。

豚精(塩&ブラックペッパー)/405円

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 セイコーマートの「豚精(塩&ブラックペッパー)」は、豚串が4本入った総菜商品。一つひとつの肉のサイズが大きくかなり食べ応えがある商品だが、肝心のお味は微妙だと評価せざるを得ない。塩とブラックペッパーがきつく振られている本品の豚肉。一口頬張ってみると、味付け自体はしつこすぎず、どんどん食べられそうな塩梅だった。

 しかし、豚肉は固く、飲み込むまでに時間がかかる仕上がり。また、若干だが豚肉特有の獣臭さもあり、苦手な方は注意が必要である。マヨネーズなどの調味料を付けて、食べるとまぎらわせるかもしれないが……。

 また工場製造だからか、調理から時間が経過してしまって風味が落ちているのもネックなのだ。

手巻きおにぎり 鮭ほぐし/108円

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 セコマ商品には、リーズナブルな価格でコスパが良い商品がいくつも存在するが、なかには下位互換とも思われかねない商品も存在する。たとえば、「手巻きおにぎり 鮭ほぐし」は、セコマのある商品と比較した際に、価格以外で強みを持てるところが少ないのだ。

 本品は、ごく一般的なコンビニおにぎりのように、海苔とおにぎりが別々にフィルムされているタイプのおにぎり。フィルムを剥がし、海苔がパリパリの状態になっているのは嬉しいポイント。だが工場製造のため、米は艶が失われており、粘り気も多くはない。主役の鮭に関しては色素が薄く、味も塩気しか感じらず、鮭の旨味は全然味わえなかった。買うメリットとしては、価格が108円とリーズナブルなことぐらいではないかと思ってしまうほどだ。

 ちなみに、本品の評価を低くせざるを得ないのは、ホットシェフで発売しているおにぎりシリーズが優秀すぎるからという側面もある。「ホットシェフ 大おにぎり鮭」は、値段は高くなるがそのぶん通常のコンビニおにぎりよりも1サイズ大きく、米も店内炊き立てなのでツヤツヤ。具材の鮭もたっぷりと入っており、旨味抜群の味わいなのだ。そのため、ホットシェフが設置されている店舗であれば、本品よりクオリティの高い商品があるので、購入する意義が感じられなくなるのである。

和ミントモヒート/149円

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 セコマは、酒販店から転業した店舗が多いので、酒類の販売が盛ん。直輸入している酒も多く、オランダの醸造所で製造した麦酒「オランダモルト39」や、ベルギー製造の本格ビール「パームビール」など実に多彩なお酒がラインナップされている。

 リテールブランドも種類が多く、「果汁100%みかんのサワー」「香り立つゆずハイボール」は人気が高い。だが今回紹介する「和ミントモヒート」は、ネット上で賛否両論の感想が出ている。

和ミントモヒート」はオホーツク総合振興局北部にある滝上町で栽培された和ミントに、ラムとライムのエキスをプラスしたモヒートとなっている。爽やかな口当たりで、のど越しが良いすっきりとした味わいが特徴で、「さっぱりとしているので焼肉のお供に最高」「香りが良くて旨い!」とリピートを求める声も多かった。

 しかし、一方で「ミントガムのような味」「口に合わない」という意見もちらほら。そこで、実際に飲んでみると、和ミントのすっきりとした爽快さが存分に感じられる口当たりで、ラムやライムの酸味や甘味が味わえた。ただ和ミントの味に慣れていない人からすると、爽快感が刺激的すぎて美味しく飲めないかもしれない。人を選ぶ味だといえるだろう。

 北海道に足を運んだときには、ぜひ立ち寄ってほしいセイコーマート。しかし、なかには購入する前に検討したほうがいい商品もあるということだ。本記事がセコマの商品選びの参考になれば幸いである。

(取材・文=文月/A4studio)

※情報はすべて9月16日時点のものです。

※今回購入した商品の価格はすべて北海道内のセコマのものです。

A4studio

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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