好きなことを仕事にできていても、打ち込める趣味があっても、大切に思える家族がいても、一生がずっと充実しているわけではない。最近、ちょっと仕事がおもしろくないな。趣味をやる気が起きないな。家族と話したくないな。そんなことを思ってしまう時期は、長い人生、多少はあるもの。もし、今がそんな時期なら、「最高の人生」について見つめなおしてみるといいかもしれない。
「先延ばし癖」が人生の質を下げる
『GREAT LIFE 一度しかない人生を最高の人生にする方法』(スコット・アラン著、弓場隆訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)で「時間とお金と尊厳を奪い、長年にわたって続けていると人生全般で大損するはめになる悪習」として指摘されているのが「先延ばし」である。
先延ばしはいけないとわかっていても、私たちはついつい物事を「明日やればいいや」と先延ばしする。先延ばしした物事自体は大して重要なことではないのかもしれない。しかし「できるはずのこと」「やるはずだったこと」を先延ばしすることで自尊心は損なわれる。やるべきことをやっていないストレスが重荷となってしまう。
嫌でもやるべきことはすぐに済ませてしまう。気分よく生きるには、用事は早めに済ませて肩の荷を下ろしておくことが一番なのだ。
今の自分にそぐわない「信念」は捨てていい
もし今の毎日があまり充実していないと感じるなら、もう一つ見直してみてほしいのが「信念」だ。信念は人生の質に大きな影響を及ぼし、退屈な人生か刺激に富んだ楽しい人生かを決定づける。
ただ、信念とは固執すべきものではない。人生のステージによって変わってしかるべきものだ。もし、自分の信念のせいでやりたいことがやれていなかったり、退屈さを感じているのなら、もう古い信念は脱ぎ捨てて、今の自分に合った信念で生きるべきなのだ。
過ごした時間に納得感を持つために
いきあたりばったりに過ごすよりも、計画を立てて、それにしたがって時間を使う方が毎日に充実感を持てる人は少なくない。逆に無計画に過ごしたり、多忙すぎて計画通りに物事が進まなかったりすると、たとえ幸運に恵まれたり、いいことがあったりしても、どうしても毎日の満足感は小さくなってしまう。
だからこそ、日曜日や休みの日に、次の週をどう過ごすか計画を立てておくことは、毎日の充実感、すごした時間に対する納得感、そして自己肯定感につながっていく。計画する際は、やることの優先順位を決め、目標を決め、仕事以外の自由な時間をどう過ごすかを決めておくことが大切。そして毎日の終わりに今日成し遂げたことやできなかったことを振り返り、適宜計画を修正していくことも必要だ。
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納得感のない毎日や充実感のない時間は人生の質を落としてしまう。そうした期間、時間ができるだけすくなくなるように、本書は大きなヒントを与えてくれる。自分の毎日に自信が持てない人は、本書を参考に人生を再デザインしてみてはいかがだろうか。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。