健康的な体づくりには、ウォーキング・筋力トレーニング、ストレッチが良いとされている。
しかし、日々の仕事や家事で疲れて、ウォーキングをしたり、スポーツジム通いは続かないという人は少なくないだろう。それならば、仕事や家事という日常生活の中で、無理なく健康を取り戻すのが自然で体にもいいはずだ。
『首・肩・腰スッキリ!体調改善!簡単ながらストレッチ』(長野茂、萱沼文子/著、SBクリエイティブ/刊)は、寝ながら、歩きながらなど日常動作の中で、また家事や趣味の中に無理なく取り入れられる簡単ストレッチをはじめ、肩こり解消に効く「ながらストレッチ」を紹介する一冊だ。
「日常ながら運動」とは、仕事、家事、通勤、生活活動そのものを、健康づくりに効果的なエアロビクス、筋トレ、ストレッチに変えてしまうこと。運動すると決めてやるのではなく、ながら運動で長く続けられる健康づくりをしようというのだ。
年齢を重ね、中高年となると、多くの人は慢性的な運動不足で、首のこりや肩こり、腰痛など、どこかに体調不良を抱えているもの。長い期間、運動不足の生活を続け、体力が低下している人にとっては、まず「ながらストレッチ」から入るのがおすすめだ。
肩こり、腰痛、ひざ痛は、むくみと冷えをとることによって改善される。そこで効果的なのが「かかとの上げ下げ&ストレッチ」だ。
立って背筋を伸ばし、お腹をへこまし、足を少し広げてひざを真っすぐ伸ばす。両足一緒に1秒に1回のテンポでかかとの上げ下げを繰り返す。そのあと片足を一歩前に出し、つま先を立てて腰を後ろに引きながら、アキレス腱からふくらはぎをストレッチするというもの。
ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」と呼ばれ、血液、リンパを末端から心臓に戻すポンプの役割を担っている。このストレッチで冷え、むくみが解消され、ひざ痛や転倒の予防にもなるという。
運動は続けて習慣にすることが健康を維持することにつながる。ただ、いきなりジョキングや筋トレはきついし、続かなそうという人は「ながらストレッチ」を試してみてはどうだろう。テレビを見ながら、家事をしながらのながらストレッチは無理なく続けることができるはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。